1月22日のブログ『チークNO.20 ①製材』の続編です。
チーク No.20を厚み50mmに製材後の含水率は全て14%前後で、厚み120mmの板でも内部まで十分に乾燥が進んでいたようです。
なので今回はあえて人工乾燥処理はしませんでした。
例え乾燥が進んでいるチークでも、加工してすぐは緑色や黄色になり、大気に触れるとチーク本来の黄褐色に変化していきます。
このチークは黄色や緑色に加え茶色とオレンジ色も出てきました。
2週間で色が戻るかちょっと不安です。
No.20は少し厄介なところもあり、製材した内部には人工的に樹脂で割れを固めた部分や丸い穴を木栓で埋めた跡も出てきてしまい・・・
想定外の出来事で頭を抱えましたが悩んでいても事は進みません。
「割れを落として貼り直しても継ぎ目は目立たない」
「同じNo.20の端材を使い埋木すれば不自然な仕上がりにはならない」
など正直にクライアントに状況の報告と提案をしたところ、
「せっかくの大きなチークですので埋めたり切り離したりせずに割れが入ったままのこの表情を生かしてください」
と温かいご返答をいただきました。
早速、私が一番信頼している家具職人「sunset laboratory」末次氏に相談し補修加工をお願い。
表面にはクライアントの意向に沿うように同材チークで、裏面には強度を保てるようにチークより硬いブビンガでチギリ加工をしています。
関東への出荷まであと5日、まだまだ気が抜けません。
続きはまた次回。
営業:田中