こんにちは。今月からブログをはじめさせていただく、高田製材所入社3年目の武下です。
どうぞよろしくお願いします。
早速ですが、この木材がなんだかわかりますか?
答えは、「トチ」です。
9月に熊本で行われた市場の最大の目玉で、社長が一目見た瞬間「これはぜひ手に入れたい!」と思い、見事に競り落としてきたものです。
長さは約5メートル、幅は約1.5メートルの「トチ」を目の前にすると、その迫力に思わず言葉が出ません。
材木に詳しい方はご存知だと思いますが、「トチ」の主要産地は、東北や信州、北陸。つまり、寒い気候のところがメインです。
ということで、今回ご紹介する九州産の「トチ」は、数年に一度出るか出ないか、とても貴重な存在なんです。ちなみに、こちらは大分県竹田市のもの。温暖なイメージがある九州ですが、大分県竹田市は山間部にあるため、冬はかなり寒く頻繁に雪も降ります。だからこそ、こんなに立派な「トチ」が育ちます。
九州産の「トチ」と、ほかの産地の「トチ」で、一体何が変わるんでしょうか? ふと疑問に思って私は、社長に聞いてみました。
すると 「ん〜、同じトチやけんね。そげん違いはなかとよ」とのことです…
材質には変化がないそうですが、自分が生まれ育った九州で「トチ」が出たと聞くと、「これはぜひ手に入れたい」と熱くなってしまうそうです。「トチ」は人気の木材なので、弊社でも取り扱いが多いのですが、九州産のものが珍しいということを今回はじめて知りました。
次回のブログでは、「トチ」の製材についてご紹介します。