こんにちは、入社3年目の武下です。
前回は屋久杉の入札の様子をご紹介しました。
今回は、屋久杉の特徴や魅力についてお伝えしたいと思います。
数ある木材の中でも、屋久杉はナンバーワンと言っても過言ではないでしょう。
世界中の木材を扱っている社長にとっても、屋久杉は特別な存在のようです。
「屋久杉は格が違うばい」と言います。
屋久杉は、標高500メートル以上の山地に自生し、樹齢1000年以上のものだけが「屋久杉」と呼ばれています。また、1000年未満のものは小さい杉ということで「小杉(こすぎ)」と島の人たちは呼んでいるそうです。
雨の多い気候で育つ屋久杉は、成長スピードが遅いため、木目が非常に緻密で樹脂分が多いのが特徴です。そのため、虫にも強く、腐りにくく、耐久性があります。
その昔、豊臣秀吉の命により大阪城築城の際に屋久杉が伐採されたり、島津藩が年貢として幕府に納めるなど、昔から貴重な木材として珍重されてきました。
そんな屋久杉を買い付ける時、社長はどんなところを見ているのでしょうか?
聞いてみました。
「屋久杉は、皮を見るだけで木目がわかるたい」と、社長。
よーく目を凝らしてみると、確かに!皮に木目がうっすら浮かんでいます。
(実は最初は、表面が腐っているんじゃないかと思いました)
「断面図もわかりやすいとよ。これは製材すると、光沢が出てくるばい」
これはわかりやすい!白い部分がすでにキラキラしていますよね。
緻密な木目、キラキラとした光のようなツヤなど、屋久杉ならではの表情は、屋久島という大自然が育んできた天然の芸術作品のようで、いつまでも眺めていたくなるほど。ファンが多いのも頷けます。
さて、そんな屋久杉ですが、今回仕入れたものは4〜5年は弊社で寝かしておく予定です。今や貴重な屋久杉たちは、はたしてどんなお客様の手に渡るのでしょうか。買えるお客様がとても羨ましいです…