木材取扱樹種250種の無垢木材販売店 高田製材所

第432回北海道産銘木市

2020.01.30

1月22日
当社より車で20分の佐賀空港より羽田を経由して旭川空港へ降り立ちました。
佐賀空港は近くて渋滞はなく駐車場無料で便利です。

1月23日 検品下見
入札の前日に丸1日かけて約2,300m3(コンテナ120台分)の丸太全量を検品します。
例年は雪が舞い散るマイナス10℃の土場での検品ですが、今年は暖冬で0度前後の気温、晴天での検品でした。雪が積もると皮肌、木口が見えにくいので今回は雪の影響がなく丸太を吟味できました。


丸太

丸太


今回の目玉は何と言っても東京大学富良野演習林のマカバです。
北海道産で最も価値が高い木材で、北のマカバ、南の屋久杉、中部のトチ、ケヤキが国産木材のトップバリューです。


真樺(マカバ) 丸太

真樺(マカバ)丸太


1月24日 入札会
旭川林産協同組合にて旭川銘木市が開催され参加しました。
東大演習林より46m3の出材、ウォールナットなどの輸入材84m3を含め、ナラ、セン、タモ、メジロカバ、ザツカバ、シナ、イタヤ、クリ、ニレ、マカバ、カツラ、サクラ、ホオ、クルミ、シュリ、イチイなど32樹種、全8,330本、2,317m3が出品されました。

午前8時より開会の後、入札開始です。
近年の一番人気はナラ(ミズナラ)です。
大手建材メーカーが住宅用フローリングに大量採用しているのと同時に、世界的なウィスキー人気の高まりにより樽に使用するナラの需要が劇的に増加しています。
そのため3年前よりナラの原木価格が高騰していて、1年前よりもさらに2割程度価格が上昇しています。北米のホワイトオークも同様に樽、建材需要により価格が高騰しています。

国産材人気によりサクラやクルミなども高値で落札されていきました。
m3単価20万円以上には「大台です!」100万円以上には「超大台です!」という声がかかります。大台の木材はほとんどがツキ板用の単板に加工されます。


丸太

6時間以上の入札会の結果、マカバ、ナラ、タモ、セン、サクラ、ホオ、シュリ、シラカバ、ハンノキ、ドロノキ、コブシ、アズキナシ、ポプラ、ウォールナット、ホワイトオークを計62本トレーラー2台分、落札しました。東大演習林樹齢300年の銅賞マカバも落札できました。

来週以降約1週間かけて九州まで海路陸路を使ってトレーラーで運びます。2月上旬に原木が工場に到着します、製材が楽しみです。
入札日は大雪でした、前日晴天でホントに良かったです。


丸太
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