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【世界250種から厳選】木材の硬さランキング|国産材・輸入材の「正しい選び方」がわかる徹底ガイド

木材の硬さランキング

◆公開日:2026年6月

テーブルやカウンター、床材や家具、内装設計において木材を選ぶ基準は何ですか?
「傷がつきにくいテーブルにしたい」
「加工しやすい無垢材を探している」
といった具体的なニーズに応えるには、国産材か輸入材かという産地の区別以外に木材の密度を示す「気乾比重(きかんひじゅう)」が参考になります。

今回は、国産材と輸入材を木材の硬さ別にランキング形式でご紹介します。



目次

1.気乾比重とは?
2.【世界250種から厳選】木材の硬さランキング
   ・→ ランキング選定の3大基準
   → 【硬】重硬・超硬質(比重 0.70以上)
   → 【中】中程度(比重 0.50 ~ 0.69)
   → 【軟】軽軟(比重 0.49以下)
3. 失敗しない木材選びの「新常識」
   → 用途別・スペック対応表
4.数値の先にある「五感」の提案



1.気乾比重とは?


硬い木材は傷が付きにくく耐久性に優れますが、材によっては加工が難しい場合があります。
軟らかい木材は傷が付きやすい特徴がありますが、加工しやすく、木にぬくもりがあります。

では硬い木材と軟らかい木材はどのように判別されるのでしょうか?
その基準を示す指標の1つが「気乾比重(きかんひじゅう)」です。
これは、乾燥した木材の密度を数値化したもので、用途に合わせた「適材適所」を見極めるための確かな物差しとなります。

■気乾比重の数値■
数値は、含水率15%に乾燥させた木材の重さと、同じ体積の❝水の重さ(1.0)❞を比べた数値です。
1.0に近いほど重く「硬い」ことを示し、0に近いほど水よりずっと軽く「軟らかい」ということです。

高田製材所では気乾比重によって硬さ(強度)を分けて表示しています。
・気乾比重が大きい木材(0.70以上)→硬く、耐久性が高いため強度が必要なところに使われる
・気乾比重が中程度の木材(0.50~0.69)→バランスが良く、家具や内装材に使われる
・気乾比重が小さいの木材(0.49以下)→軽くて加工しやすいが、傷が付きやすいため、機能性が必要な建具等に使われる


■「ストローの壁」の厚さがポイント■
木材はミクロの目で見ると、細いストロー(細胞)がびっしり束になったような構造をしています。

○「ストローの壁」が厚い
 硬い木(ケヤキ・ブビンガ・コクタンなど)は、ストローの「壁」が非常に厚く、中身がぎっしり詰まっています。
 そのため傷に強く、頑丈なため、強度が必要なカウンターやテーブル、家具、建築内装材と幅広く使用されています。


○「ストローの壁」が薄い
 軟らかい木(スギ・キリ・スプルースなど)は、ストローの「壁」が薄く、中身に「空気」をたっぷり含んでいます。
 そのため軽く、軟らかく、この空気が断熱材の役割を果たすため、触れた時に温かく、衝撃も和らげてくれます。



■広葉樹特有の組織「導管(どうかん)」とは?
ストローの役割をする細胞の中でも、広葉樹(ケヤキ、ブビンガ、サクラなど)には、水分を運ぶための専用パイプ「導管」が存在します。この導管の太さや並び方が、木材の「見た目」や「手触り」に大きく関わっています。


○導管が太い木(ケヤキ・オークなど)
表面に凹凸を感じやすく、ワイルドで力強い木目が現れます。
環孔材と呼びます。



○導管が非常に細い木(イスノキ・サクラなど)
表面が緻密で滑らかになり、上品でしっとりとした手触りになります。
散孔材と呼びます。


気乾比重との関係:
導管は「空洞」のパイプであるため、導管が太く数が多い木ほど、空気の隙間が増えて比重は軽くなる傾向があります。逆に、超硬質な木は導管が極めて細く、その周りを厚い壁の細胞がギッシリと埋め尽くしています。


☆POINT☆ 針葉樹と広葉樹、それぞれの「軟らかさ」の正体
・針葉樹(スギなど)の軟らかさ: 「均一な細いストロー」の壁が全体的に薄い。
・広葉樹(キリ・バルサなど)の軟らかさ: 「大きな導管(穴)」が目立ち、その周りを埋める細胞の壁も薄いため、空気の含有量が非常に多い。

※広葉樹の場合は、この「導管」の並び方によって、その樹種特有の美しい木目が生まれます。 


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2.【世界250種から厳選】木材の硬さランキング

ここからは、高田製材所のラインナップから「数値(比重)」だけで順位をつけたランキングです。




ランキング選定の3大基準

高田製材所では世界250種以上の無垢材や一枚板を取り扱っています。
本ランキングでは、以下の3つの基準で樹種を厳選していますが、「1位」の樹種については、そのカテゴリーの限界値を知っていただくための「基準木」として選定しています。

1.代表性:そのグループを象徴する、知名度の高い樹種であること。

2.実用性:家具、建具、カウンター材など、実際の設計や製作において、プロの現場で「この特性が必要」と多くのお客様から支持されていること。

3.入手性:高田製材所でご提案可能であること。(※超希少材を除く)

※「指標」としての選定について
世界1位の「リグナムバイタ」および、国産1位の「柞(イスノキ)」については、実用性や入手性よりも、木材の硬さの限界値を知るための「指標(ベンチマーク)」として選定しています。この「世界と日本のてっぺん」を知ることで、他の樹種のバランスの良さをより深く理解していただけるはずです。



【木材の硬さ:硬】(比重 0.70以上)

「強度・耐久性」に妥協したくない方へ。
高い耐久性が求められる構造材や、ハードに使用される店舗カウンター、一生モノの家具に適した重厚な木材が集まっています。


★★★1位 リグナムバイタ(比重:1.25)産地:中南米
【特徴】 世界で最も重い木材。心材は珍しい濃緑褐色で、時に真っ黒に見えるほど。その硬さは、金属加工機械が使われるほどで、自己潤滑性を持つため船のスクリューの軸受けなどにも使われてきました。その圧倒的な数値は、まさに比重ランキングの「頂点」にふさわしい存在です。


★★★2位 
コクタン(エボニー)1.05 産地:アフリカ

【特徴】 漆黒の身が詰まった組織。非常に重く、水に沈みます。磨くと鏡面のような光沢が出て、最高級の工芸品やピアノの鍵盤、お仏壇などに使われます。


★★★3位 
柞(イスノキ)1.02 産地:九州

【特徴】 国産材最強の硬度。 古くから木刀の最高級品として使われてきました。世界の重硬材と比べても遜色ない緻密さを持ち、日本が誇る究極の「硬い木」です。


★★★4位 
ブビンガ(比重:0.96)産地:アフリカ

【特徴】 圧倒的な存在感を放つアフリカの巨木。非常に硬く、心材は赤褐色。カウンター材として絶大な人気を誇り、傷にも非常に強いのが特徴です。


★★★5位 
ホワイトオーク(比重:0.75)産地:北米

【特徴】 ウィスキーの樽に使われます。強靭で、耐水性、耐久性に優れます。力強い木目が特徴で、洋風家具や店舗カウンターの主役です。


★★★6位 
ハードメープル(比重:0.70)産地:北米

【特徴】清潔感のある白さと、高い耐摩耗性が特徴。ボウリングのレーンや野球のバットに使われるほど衝撃に強い、納得の「硬い木」です。


★★★7位 
欅(ケヤキ)(比重:0.70)産地:日本

【特徴】 国産広葉樹の王様。重硬な木材で、強靭な粘りと耐久性を持ち、古くから日本の建築や高級家具を支えてきました。





【木材の硬さ:中】(比重 0.50 〜 0.69)


「傷への強さ」と「加工のしやすさ」を両立。家具・建築内装材・建具など幅広く需要があります。


★★同率1位 
ウォールナット(比重:0.63)産地:北米

【特徴】世界三大銘木。安定性と質感のバランスが最高。落ち着いた深い色合いは、最高級家具に欠かせません。


★★同率1位 
チーク(比重:0.63)産地:ミャンマー

【特徴】世界三大銘木。良質な油分を含み、水に強く、経年変化で「ゴールデンチーク」と呼ばれる美しい飴色に変わります。


★★3位 
アフリカンマホガニー(比重:0.65)産地:アフリカ

【特徴】乾燥後の狂いが少なく、加工性に優れています。特有の「リボン杢」と呼ばれる縞模様が現れることがあり、高級家具や内装材、楽器の材料として高い人気を誇ります。


★★4位 
山桜(ヤマザクラ)(比重:0.60)産地:日本

【特徴】緻密なしっとりとした肌触り。使い込むほどに色が濃くなり、美しい飴色の艶が増していく、日本人が愛する広葉樹です。


★★5位 
チェリー(比重:0.55)産地:北米

【特徴】滑らかな質感と劇的な経年変化が特徴。ウォールナットより少し柔らかいため、加工性が良く、優しい雰囲気の家具に仕上がります。





【木材の硬さ:軟】(比重 0.49以下)


「温もり・断熱性」を重視。肌に優しく、調湿機能に優れたているため、建具や収納棚などに使用されます。


★1位 
桐(キリ)(比重:0.24)産地:日本

【特徴】国産最軽量。 圧倒的な調湿性と断熱性を誇ります。「燃えにくい」という性質も持ち、大切な着物や宝物を守るための収納材として最高級の評価を得ています。


★2位 
ベイスギ(比重:0.35)産地:北米

【特徴】日本のスギより軽量。特有の甘い香りと、針葉樹の中でもトップクラスの耐水性を持ち、外装やウッドデッキにも多用されます。


★3位 
バルサム(比重:0.42)産地:北米

【特徴】北米産の針葉樹で、均一な仕上がりが得やすいため、内装の造作材や建具の芯材として、設計のプロから安定した支持を得ています。癖がなく、塗装のノリが良い点も実用性の高さに繋がっています。


★4位 
杉(スギ)(比重:0.38)産地:日本

【特徴】日本を代表する軟質材。細胞の隙間に空気をたっぷり含んでいるため断熱性が高く、冬でも素足で冷たくない温もりが魅力です。


★5位 檜(ヒノキ)(比重:0.41)産地:日本
【特徴】針葉樹の中では硬め。特有の芳香と抗菌性を持ち、水にも強いため、建材から風呂桶まで幅広く使われる「日本の銘木」です。




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3. 失敗しない木材選びの「新常識」:比重をどう活かす?


ランキングを通じて、国産材と輸入材、それぞれの驚くべき数値の違いが見えてきました。
しかし、木材選びにおいて最も大切なのは「1位の木を選ぶこと」ではなく、「用途に対して最適な比重を選ぶこと」です。
その点を踏まえて、製作や設計のヒントになる、比重の活かし方を3つのポイントでまとめました。


・「キズへの強さ」と「加工コスト」のバランス
1位のリグナムバイタや3位のイスノキのような重硬材は、キズには圧倒的に強いですが、非常に硬いため加工には専門的な設備と時間(コスト)を要します。逆に、ランキング下位の軟質材はキズはつきやすいですが、加工性が良く、現場での微調整が容易というメリットがあります。

・「足触り」と「熱伝導」の意外な関係
冬でも素足で冷たくない床を作りたいなら、あえて小比重の「スギ」や「ヒノキ」が正解です。比重が小さい(=空気を多く含む)木材は断熱性が高く、体温を奪いにくい性質を持っています。逆に重硬な木材は熱を逃がしやすいため、ひんやりとした質感を求める場所に向いています。

・適材適所の「比重ガイドライン」
【硬:0.70以上】 店舗カウンター、土足の床、一生モノの頑丈なテーブル
【中:0.50~0.69】 一般住宅のデスク、ダイニングテーブル、チェスト、造作家具
【軟:0.49以下】 住宅の寝室の床、収納棚の内部、建具、壁板



用途別・スペック対応表

【徹底比較】国産材 vs 輸入材 スペック対応表
代表的な用途において「国産材ならこれ、輸入材ならこれ」という比較ペアをまとめました。
250種の在庫を持つからこそ提案できる用途別スペック対応表です。


用途・目的 国産材
(代表例)
輸入材
(代表例)
選定のポイント
超硬質カウンター 該当なし コクタン(1.05)
ブビンガ (0.96)
アサメラ (0.70)
コクタン等の超高比重材に加え、
高い耐久性と優れた加工性を兼ね備えた
「実務派の超硬質材」としてアサメラも最適です。
重厚なダイニング 欅(ケヤキ) (0.70) ホワイトオーク (0.75) 日本の王様「ケヤキ」の粘りか、
洋風建築に映える硬質な「オーク」か。
楽器・音響設備 楓(カエデ) (0.65) ハードメープル (0.70) 繊細な響きを持つ国産材か、
強度と安定性に定評のある輸入材か
モダン家具・造作 山桜(ヤマザクラ) (0.60) ウォールナット (0.63) 艶やかで和モダンな「山桜」か、
深く気品のある「ウォールナット」か。
内装・足触り重視 檜(ヒノキ) (0.41) スプルース (0.43) 日本伝統のヒノキで芳香を楽しむか、
スプルースの均一で白く清らかな空間を作るか。
軽量・断熱建具 杉(スギ) (0.38) ベイスギ (0.35) 日本の気候に合う断熱のスギか、
寸法安定性が高く外装にも強いベイスギか。
箱物
収納内部
桐(キリ) (0.24) ファルカタ (0.25)大切な物を守る伝統の「調湿性」があるキリか、
軽さとコストパフォーマンスがあるファルカタか。
※本表には、ランキング上位の代表的な樹種に加え、プロの現場で特に推奨される実用性の高い樹種も適宜ピックアップしています。


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4.数値の先にある「五感」の提案


今回ご紹介したランキングは、あくまで「数値(データ)」によるものです。実際の木材には、これに「木目の美しさ」「経年変化の風合い」「特有の香り」といった五感に訴える魅力が加わります。

「この用途に、この比重の木は重すぎるだろうか?」「この硬さで、このデザインは実現できるか?」

そんな疑問が湧いたら、ぜひ世界250種の在庫を熟知した私たちにご相談ください。数値と経験の両面から、あなたに最適な一枚をご提案いたします。


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