【国産材】木材の硬さランキング|用途に合わせた無垢材の選び方
最終更新日:2026年1月
【目次】
1.はじめに:なぜ無垢材選びに「硬さ」が重要なのか?
・「硬さ」の正体とは?
・用途によって最適な「硬さ」は異る
2.国産材・硬さ別ランキング
・【硬さ:強】摩耗に強く、強靭な素材(比重0.66以上)
・【硬さ:中】加工性と強度のベストバランス(比重0.50〜0.65)
・【硬さ:弱】軽やかで、機能性に富む(比重0.49以下)
3.木材アドバイザーが伝える適材適所の考え方
4.まとめ:250種の在庫から最適な一枚を
1. はじめに:なぜ無垢材選びに「硬さ」が重要なのか?
家具や建具、建築内装材など、木材を使用するシーンによって求められる性質は多岐にわたります。その際、客観的な判断材料となるのが、木材の「硬さ(比重)」です。
近年、価格が安定しており、一枚ごとに豊かな個性を持つ「国産材」を積極的に活用するお客様が増えています。
今回は、高田製材所が取り扱う250種以上の樹種から、主要な国産材を硬さ別にランキング形式でご紹介します。
「硬さ」の正体とは?
木材の「硬さ」や「重さ」を示す指標が気乾比重です。
これは、乾燥した木材の密度を数値化したもので、用途に合わせた「適材適所」を見極めるための確かな物差しとなります。
■数値の読み解き方
・どんな数値?
A.乾燥させた木材の重さと、同じ体積の「水の重さ(1.0)」を比べた数値です。
・見方のコツは?
A.1.0に近いほど水と同じくらい重く「硬い」。
0に近いほど水よりずっと軽く「軟らかい」。
■「ストローの壁」の厚さが硬さを決める
木材はミクロの目で見ると、細いストロー(細胞)がびっしり束になったような構造をしています。
・硬い木(ケヤキなど):ストローの「壁」が非常に厚く、中身がぎっしり詰まっています。だから傷に強く、頑丈なのです。
・軟らかい木(スギなど):ストローが細く、中にたっぷりと「空気」を含んでいます。この空気が断熱材の役割を果たすため、触れた時に温かく、衝撃も和らげてくれます。
用途によって最適な「硬さ」は異なる
「硬ければ良い」というわけではありません。
使用目的に合わせて比重を確認することが、失敗しない木材選びのポイントです。
・比重が大きい木:摩耗に強く、強靭。ダイニングテーブルの天板、店舗カウンター、階段材などに適しています。
・比重が小さい木:加工性が良く、調湿・断熱性に優れる。建具や内装、箱物の内部などに向いています。
2. 国産材・硬さ別ランキング
高田製材所の取扱樹種から、主要な国産材を「強・中・弱」の3段階で格付け。
【硬さ:強】摩耗に強く、強靭な素材(比重 0.66以上)
高い強度が必要な家具や、ハードに使うカウンター、内装材に最適です。
柞の木(イスノキ)
【比重 0.88】
国産材屈指の硬さです。非常に緻密な質感で、高級な櫛や杖、木刀など、強靭さを要する工芸品に使われる「最強」の材です。▶在庫一覧をチェック
一位樫(イチイカシ)
【比重 0.78】
極めて硬く粘りがあります。建築の構造材をはじめ、負荷がかかる道具の柄などに使われる実力派の硬質材として重宝されます。▶在庫一覧をチェック
欅(ケヤキ)
【比重 0.68】
日本を代表する広葉樹です。強靭さと意匠性を兼ね備え、社寺建築から家具、水回りのカウンター材まで、格調と強度が求められる場所に広く選ばれています。▶在庫一覧をチェック
楢(ナラ)
【比重 0.67】
高い密度を誇り、傷がつきにくいのが特徴。什器や家具、ウイスキー樽など、耐久性と重厚感が求められる用途に多用されます。▶在庫一覧をチェック
【硬さ:中】加工性と強度のベストバランス(比重 0.50〜0.65)
家具製作、造作材、内装など、最も幅広い用途に活用されるグループです。
タモ
【比重 0.63】
強い弾力性があり、衝撃に強いのが特徴。カウンターやデスク天板、階段材など、強さと加工性の両立が必要なシーン多用されます。▶在庫一覧をチェック
山桜(ヤマザクラ)
【比重 0.58】
緻密で美しい肌目が魅力。適度な硬さで加工性に優れます。磨くほどに艶が出るため、家具材や高級な内装の造作材として不動の人気を誇ります。▶在庫一覧をチェック
栃(トチ)
【比重 0.52】
絹のような光沢を持ち、複雑な木目(縮杢)が現れることもあります。一枚板テーブルや工芸品など、美しさと仕上げの良さを重視する用途に適しています。▶在庫一覧をチェック
胡桃(クルミ)
【比重 0.51】
穏やかな質感で狂いが少なく、建具や家具材として最適です。手触りが良く、加工後の安定性も高い材です。▶在庫一覧をチェック
【硬さ:弱】機能性に富む、軽やかな素材(比重 0.49以下)
加工しやすく、素材自体の機能性(断熱・調湿)を活かす部位や、建具や内装材に向いています。
銀杏(イチョウ)
【比重 0.49】
特有の油分と弾力があり、刃当たりが良いため最高級のまな板材として有名です。また、均一な質感を活かした建具や彫刻にも適しています。▶在庫一覧をチェック
檜(ヒノキ)
【比重 0.41】
日本の建築を支える代表格の材です。特有の香りと精油成分による保存性の高さから、内装材や建具、浴室周りまで幅広く活用されます。日本の住環境における機能材・意匠材として欠かせない存在です。▶在庫一覧をチェック
杉(スギ)
【比重 0.38】
空気を多く含み、断熱・調湿機能に優れます。加工が容易で、住宅の内装造作から箱物まで、素材の温かみを活かす用途に広く選ばれます。▶在庫一覧をチェック
桐(キリ)
【比重 0.24】
国産材で最も軽く、吸湿・放湿性が極めて高いのが特徴です。衣類を守る収納家具の内部材や、軽量さが求められる建具に最適です。▶在庫一覧をチェック
3. 木材アドバイザーが伝える適材適所の考え方
数値データも重要ですが、現場での「使い分け」にはプロの経験が欠かせません。
■「触れ心地」と「硬さ」の関係: 硬い木は密度が高いため、触れるとシャープな印象を与えます。一方、軟らかい木は空気の層が多いため、触れた時に自分の体温を奪われにくく「温かい」と感じます。
■加工性と意匠性: 建具や彫刻など、繊細な加工を要する場所には「弱〜中」の材が、衝撃や摩耗が想定される場所には「強」の材が適しています。
■水回りでの判断基準: 水回りには硬さだけでなく、耐朽性(腐れにくさ)も重要です。 [あわせて読みたい▶水に強く、腐りにくい木材12選|用途別の選び方]
4. まとめ:250種の在庫から最適な一枚を
高田製材所では、今回ご紹介したランキング以外にも、多種多様な国産材を常時在庫しています。
「この家具を作るならどの硬さがいい?」「この内装の用途に合う木を提案してほしい」
そんな疑問があれば、250種を知り尽くした木材アドバイザーにお気軽にご相談ください。
用途に合わせた「最適な一枚」を一緒に見つけましょう。
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水回りでの使用をお考えなら、水に強い木材12選もご覧ください。
