木材の乾燥と納期について

高田製材所では無垢材は厚み7mm〜500mmを1500m3、一枚板は棚板サイズから6m超えのカウンターサイズまで5000枚を丸太から製材をしてストックしています。
乾燥程度は自然乾燥中の木材、人工乾燥まで完了している木材と様々です。
お客様の納期に合わせて、適材を出荷できるよう品揃えしています。
木材の品質を左右する『木材の乾燥』。
だけど『納期』も間に合わないと大変ですよね。
今回のメルマガでは、木材の乾燥と納期に関しての情報や注意点、管理のポイントをお伝えします。
木材の乾燥不足が招くトラブルとは
木材の乾燥が不十分な場合、
・板が反った
・木口からの割れが入った
・収縮大きく塗装に影響がでた

木材の水分量を含水率計にて確認
などがあります。これらのトラブルをすくなくするためにも、
高田製材所では、一枚板のカウンターやテーブルなどをお問い合わせいただいた際は、短納期の場合は乾燥済みの材料から優先してご案内しています。
乾燥材に適材がない場合は、含水率を確認し、必要があれば工場に併設している木材乾燥機での乾燥後に納品をしています。
高田製材所の乾燥について
・自然乾燥
丸太製材後は板と板の間に棧木を等間隔で入れ、風を通し自然乾燥させます。
自然乾燥で乾燥する期間は材種の特徴や製材時の厚みが厚いほど乾燥にかかる時間が長くなります。
お客様によっては、製材後の板を購入され、工場などに立てかけて保管、自然乾燥される方もいらっしゃいます。

自然乾燥は時間と手間がかかりますが、乾燥状態を均一化させるメリットがあります。
・人工乾燥
当社に設置している木材乾燥機は蒸気式です。
機内の状態を一定にし、ムラなく乾燥が行き渡るため、均一な乾燥ができ、高い品質の乾燥材が生産できます。
蒸気式木材乾燥機は木材の特徴に合わせて温度、湿度、風量、風速、蒸射、吸排気、運転時間を調節しながら稼働させています。

人工乾燥にはメリットとデメリットがあります。
メリットは、
①短時間で乾燥ができるため短納期に対応可能
②乾燥後の反りや割れを抑制できる
③含水率が均一化することにより寸法安定性が増す
④乾燥後のカビや虫の発生を防ぐことができる
デメリットは、
①乾燥賃がかかる
②乾燥中に反りや割れを生じることがある
③人工的な高温で乾燥させるため、木材へ負荷がかかる
自然乾燥にも人工乾燥にもどちらも良いところがあります。
当社では両方の乾燥方法を組み合わせて木材乾燥を行っています。
木材の人工乾燥を行う場合、含水率10%前後を目指して乾燥させています。
用途に合わせてご提案をいたしますのでご相談ください。
木材は生き物です
店舗などに一枚板を施工される際にはできるだけ人工乾燥をおススメしています。
特に冬場の外気との温度差や低湿度は木材に大きな負担を与えます。
木材は生き物です。
いくら乾燥をしていても一年を通して多少伸縮します。
設置場所や環境、熱や日差しによって変形する場合もあります。
その伸縮をできるだけ小さくするのが『木材乾燥』です。
当社では、リスクを減らすためにも木材アドバイザーが設置予定状況のヒアリングを行い適材のご提案を行っています。
ご質問等お気軽にご相談ください。