木材取扱樹種250種の無垢木材販売店 高田製材所

メールマガジン履歴 ニュースレター

ニュースレターvol.01

社長あいさつ時代の変化に対応できる品揃えと
品質向上に、一層取り組んでまいります。

昨年はコロナやウッドショック、円安などで業界が大きく動きました。特に、三十年ぶりの円安で輸入材のコストアップが大きく、昔に戻ることは難しそうです。時代の変化に対応できる木材の品揃えと品質向上に、より一層取り組んでまいります。

【木材の入荷状況について】
当社ではあまり販売していませんが、ロシアからの木材入荷が制限されています。今後、他の国でも原木の輸出禁止が実施され、現在カウンター用木材として重宝しているアフリカンマホガニーやボセ、イロコ、ウエンジ、パドゥク、ドゥシエ、イペが丸太での輸入制限の影響を受けます。

製材をすれば輸出は可能ですが、クオリティを担保できる製材所が現地では少なく、コストアップにも繋がります。当社では当面の仕入れはできており、在庫があるので問題はない状況です。


第1回社内勉強会 丸太の基礎を学びました

木には白太もしくは辺材と呼ばれる部分があります。白太より内側から芯までが赤身の部分です。白太は腐りやすくムシがつきやすい、変色しやすいなど、材としては劣ります。赤身は白太より耐久性が高く、これはどの木でも一緒です。



木は、皮と白太の間が細胞分裂をして成長します。そのため芯が一番古い時代のものになります。皮も同じで外側が一番古く、白太の際が一番若い。木には薄皮がありますが、杉や桧は皮が剥がれにくく、そこに一番虫がつきやすくなります。

熱帯の木など例外はありますが、基本的に木は1年ずつ年輪が増えます。
割れやカスリ、チラ(斑)、ハブシ、節は丸太の木口を見ると大体わかります。木口をみればわかるし、木肌を見れば分かる。節がある時は節がついているので木肌からもわかります。

芯が偏っている木は、陽疾(アテ)があることが多いです。成長の過程で歪んでいるので、カットしたり鋸で製材をしたときにその歪みが解放されて曲がり、木材としてはあまり良いとは言えません。芯が真ん中にある丸太は、地面が平坦なところでまっすぐ成長しています。そういう木は良い木です。

芯が中心から外れて白太側に寄っているときはどこかに歪みがあるのであまり良くない、というのがセオリーです。丸太で曲がっている木など色々な特徴がありますが、曲がっている木は製材で少しは戻ったりはしますが、最終的には曲がります。それを見越して製材しなければなりません。
木を正確に読み解く。というのが一番大事です。

※第1回目は新入社員もいたため、丸太の基礎的な勉強会でした。初めて知ることも多々あり、とても勉強になりました。



木材の知識 木材の硬さについて

木の硬さや重さは木の比重で判ります。各樹種には比重があり、木の硬さによって用途は様々です。

硬い木は傷がつきにくいため、テーブルやカウンターなどに使用されます。軟らかい木は加工しやすく、暖かみがあり、肌触りがよいのが特徴。クセが少ないので、それを活かした建具、柱や梁材などの構造材に使用されます。



木の硬さが『中』のカバザクラやヤマサクラは粘りや剛性が高いので、家具など強度を必要とする部分に適材です。木の硬さが『軟』のイチョウやホオは刃当たりが良いことからまな板にも使用されます。

近年、国産材を積極的に活用するお客様が増えてきています。国産の広葉樹木材は輸入材に比べ、数年前と価格がほぼ変わらず、同じ樹種でも色や節の具合、木目の入り具合など個性があります。



お客様インタビュー旬の料理
天ぷら みねまつ様

落ち着いた雰囲気の店内。マホガニー一枚板のカウンター席では、目の前で天ぷらをあげる姿を楽しむことができます。

カウンターを変えようと思われたのはなぜですか?


お寿司屋さんや和食・割烹、天ぷら屋などはヒノキのカウンターが多いのですが、近年は京都などでも赤系統の木を使っているところが増えているんです。白木一辺倒だったのが変わってきていて。しかも、うちは天ぷらメインなので白木だと手入れが大変なんです。

高田製材所のことはご存じだったのですか?


お世話になっている大工さんが紹介してくれました。
高田製材所に見に行くと、ショールームに加工済みの一枚板・天板が180〜190枚もありびっくりしました。そこで一枚板の現物を見て、サイズやイメージをお伝えして、社長に見立ててもらったんです。


赤い系統の木材をご希望でしたのでマホガニーとベーシックな白木のイチョウの2種類で、サイズの合うものをご提案させていただきました。

マホガニーを選ばれた、決め手はなんでしたか?


イチョウもちょっと迷ったんですが、京都のあるお店に行った時マホガニーを使われていて、ああ、いいなあと思って。マホガニーに決めました。


お選びいただいたマホガニーは、アフリカ産の推定樹齢600年、直径2メートルほどのものです。木自体にすごく光沢があって目が細かくていい木でした。さらに塗装でコーティングしているので、固く扱いやすいのではないでしょうか。あまりテカテカしないよう、落ち着いた雰囲気の塗装を施しましたが、本来の木持っている華やかなイメージが活きてますね。



お客様の反応はいかがでしたか?


お客様の半分の方はまず触りますよ。「いいねー」って。トントントンと叩いてですね、「これ幾らしたと?」って。笑
木に詳しい方は「これ一枚板やったら300万円くらいやろ」とか。「そのぐらいです」って答えてます。笑
そのくらい価値のある木材を、お値打ち価格で提供していただき、とてもありがたく思っています。
何よりお料理が映えてお客様が喜んでくださいます。


いえいえ、こちらこそありがとうございます。
問屋などを通さない分、適正価格で提供できるんですよ。

木材を決めてから納品まで


通常は時間がないことが多いので、1ヶ月半とか2ヶ月で納品することが多いのですが、今回は余裕を持って仕上げることができました。
L字の継ぎ目のところがピシャッと入って、裏の方もきれいに処理できて安心しました。



一枚板のカウンターに変えていかがですか?


もう、本当に気に入ってて、つい触っちゃいます。
以前のカウンターは集成材だったのですが、これに変わってからなんだかうれしいんですよね。気持ちの面で全然違う。木の力ってこういうことなんだと実感しています。


木の力を実感していただき、材木屋冥利に尽きます。本日はありがとうございました。

協力:旬の料理 天ぷら みねまつ
佐賀県佐賀市兵庫北1-10-40
TEL:0952-41-5757


TOP