ア行
心材と辺材の色の差は不明瞭で、色は淡黄白色である。木理は通直で肌目は粗。加工性は普通で、従曲性に富むので曲げ木に適する。耐朽性、保存性は中庸である。やや重硬で弾力性があるため、主として野球のバッドに使用される。
心材は淡紅褐色~赤褐色で、辺材は淡黄褐色であるが辺心材の境目は不明瞭。保存性は日本産のうちでは中庸で切削などの加工は困難。乾燥は容易ではなく、表面の仕上がりは特によいとはいえない。
辺材は淡い灰褐色、心材は淡い黄褐色~淡い褐色と色幅がある。木理はやや通直。肌目もやや緻密で独特な光沢を有しており、広葉樹のような表情を持つのが特徴。加工性はよいが、陽疾(あて)の多いものは乾燥時に反りや割れを生じやすい。耐朽性は小。
心材は淡い黄褐色~淡い褐色で、心材部分がやや少ない辺材は淡い黄白色で、辺心材の境目はほぼ明瞭。木理はほぼ通直、肌目は粗く、脂壺などが見られる。やや重硬で強度も高いが、樹脂成分が多いため接着性に難がある。耐朽性は中程度。
辺材と心材の境目が明瞭で、辺材は白色、心材は淡い紅色~濃い赤褐色、ときに黒色と材色に幅がある。木理は通直、肌目はやや粗く、特有の香気を放つ。脂気が少ない上、軟らかく軽いので加工しやすい。耐朽性は中程度。
辺材は淡い桃灰色、心材は紅色を帯びた褐色を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理はやや交錯しているが肌目が緻密なため表面仕上げは良好。重硬なため乾燥・切削などの加工で難があるが、強靭で割れにくい。耐朽性は中程度。
心材は黄褐色、辺材は心材よりもやや淡色で、辺心材の境目は不明瞭。
木理は通直~交錯と幅があり、肌目は緻密でチークの代替材になる。やや重硬で強度が高いが、釘打ちで割れやすい。加工性は比較的よく、接着性・着色性・表面の仕上がりも良好。耐朽性は大。
辺心材の区別は不明瞭で淡紅色。やや重く硬い材でカバノキ科のアサダに近い雰囲気をもつ。
心材と辺材の色の差はあまりなく、淡黄色で早材から晩材への移行は緩やかで、年輪ははっきりしない。木材はやや軽軟で強烈な特徴的な匂いがある。心材部分の保存性が高くよく水湿に耐える。抗菌性のあるヒノキオチールを含む。
辺材は白色で心材は淡褐色。その境は不明瞭で心材に向かって自然と濃くなる。軽くて柔らかな材で耐朽性がなく、曲げ強度も低い。加工性はやや表面が毛羽立つものの仕上がりは良好。清潔感のある白色が特徴で、木質はコットンウッドと同様の特徴をもつ。
辺材は淡白を呈する。心材は桃色を帯びた白褐色。辺心材の境目は不明瞭。美しい縮杢が出ることがある。木理は通直で、肌目はやや粗い。耐朽性は小。縮み杢の入ったものはサテンシカモアと呼ばれる。シリカを含むので加工の際、刃物を早く鈍らせる。直射日光による褪色大。
収縮は小さく 乾いた材の寸度は極めて安定。圧縮、曲げ強さは極めて大きく 中程度の弾性を持つが、衝撃には弱冠弱い。横引っ張り程度は中程度である。重く非透水性、耐酸性を持ち、重構造材 耐久構造材としては 第1級の材である。
心材は濃灰褐色、赤褐色などで長期間大気にさらされると濃色になる。木理はやや交錯、肌目は粗い。材面には”やに”がにじみ出ることが多く、シリカも含むため加工性は難。耐朽性は中。保存薬剤の注入がしやすいので、処理をして枕木に用いられる。
辺材は淡い黄褐色、心材は淡い桃褐色~赤褐色で、外観上はホンジュラスマホガニーに酷似している。木理は通直~交錯。肌目も粗~やや粗。やや重硬だが加工性はよく接着性・表面の仕上がりも良好。乾燥時に反りやすい。耐朽性は中程度。
辺心材の区別は明らかで、心材は赤褐色~濃褐色。辺材は淡色。木理は交錯し、肌目はやや粗い。加工は容易で、仕上がり、天然乾燥とも良好。
全体的に白色~淡黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。仕上げた面には光沢がある。木理は交錯し、肌目は粗い。軽軟で加工性はよい。塗装仕上がりを均一にしようとするには優良な材。耐朽性は小。オベチェとも言う。
全体的に淡黄褐色~赤褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は一般に通直で、肌目も緻密。やや軽軟で加工もしやすく、塗装・接着性もよい。耐朽性は小。
心材は赤褐色で、辺材は淡黄白色で辺心材の境目は明瞭。木理は通直で、肌目は緻密。重硬で強く、衝撃の吸収がよい。加工は容易で、塗装・材面の仕上がりは良好。耐朽性は小~中程度。
アメリカ北東部に生育している国産のカバと同属の木材です。
仕上がりの美しさや粘りがある性質などカバと同じ特徴を持っていて、サクラの代用として使われます。
挽いた直後は心辺材の差は明らかで辺材が淡黄色、心材は鮮やかな橙色だが、大気にさらして長時間経つと心辺材の差が不明瞭になり心材が淡い色味に変化する。木理は交錯し、肌目はやや精。やや重硬で加工や乾燥は良好だが時に割れを生ずるものがある。
辺材は白色~淡い黄褐色、心材は黄色~淡い赤褐色~橙色で、心材部分が極めて少ない。木理は通直、肌目は緻密~やや粗と材により幅がある。やや重硬で、強度をもつ。耐朽性は中程度。
直径1m近くにもなるアメリカ南部に植林されている木材です。
木目や色合いは日本の松によく似ており、和風にも洋風にも対応できます。
辺材は白色、心材はオリーブグリーン色で、時に、紫色、緑色、黒色などの縞をもつ。木理は通直。肌目も緻密。やや軽軟なため乾燥・加工が容易で、塗装性・表面の仕上がりも良好。耐衝撃性・強度がやや低く、耐朽性も小。
カナダ南部からアメリカ東部に分布しており日本の「朴」と同じモクレン科です。
木目の表情もよく似ています。
軽く柔らかいために加工性もよく塗装後の仕上がりも良好です。
辺材は紅色を帯びた褐色~紫褐色で、時に縞状に色調の濃淡が現れる。木理はやや交錯しているが、肌目は緻密。重硬なため乾燥・加工性は悪いが、仕上げ面には美しい光沢が出る。耐朽性は大。紫檀・黒檀の模擬材としても使われる。
全体に桃灰色~淡い桃褐色で、辺心材の境目は不明瞭。特有の絹糸光沢を持ち、繊維の屈曲が著しいものは波状杢、縮杢を現す。木理は通直、肌目も緻密。やや重硬のため加工性にやや難があるが、靱性が高く割れにくい。耐朽性は小~中程度。
心材と辺材の差は非常にはっきりしている。心材は濃赤褐色で、辺材は狭く、淡色。成長が悪いので年輪の幅は非常に狭くなっている。老齢のものは木理が通直。保存性は高い。切削が容易なのも特徴のひとつ。丸太は凸凹で、細く、短いものが多い。
辺材は赤色を帯びた淡い黄褐色、心材は淡い赤褐色~赤褐色で辺材の境目はやや不明瞭。木理は交錯し、肌目も粗い。シラカシと同様、柾目面に紋様、板目面に樫目が現れる。重硬で靱性・弾性に優れ、強度も高いが、乾燥・加工性に難がある。耐朽性は中程度。
全体に淡い黄色~黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。 早材部と晩材部の差が少なく均質。木理はほぼ通直、肌目も精で緻密。 やや軽軟なため加工性がよく狂いも少ない。耐朽性は中程度。
高級和食店や寿司屋のカウンターには欠かせない木材です。
油分を含むために水はけがよく、また刃当たりがよく包丁をいためない理由で「まな板」用に重宝されます。国内で広く成育していて、原木で入荷し自社で製材しています。
心材と辺材の境ははっきりとしている。心材は新鮮な時は黄緑色であるが、時間の経過とともに、やや緑色を帯びた褐色になる。辺材は黄色を帯びた灰色。肌目は精。木理は巾の狭い交錯をする。非常に重硬で、加工はやや難しい。重硬な割には寸度安定性がよい。耐朽性は大。病虫害・白蟻に対し強いが、海虫に弱い。
辺材は白色、心材は始め鮮やかな黄色で、時間がたつにつれて金褐色に変色する。木理は交錯し、肌目もやや粗い。やや重硬だが乾燥・加工性はよい。炭酸石灰を含んでいるため切削に注意が必要だが、接着性・表面の仕上がりは良好。強度的性質はチークに似ており、寸法安定性もよい。耐朽性も大。
耐久性が高く、大径木が定期的に入荷するため様々な用途に使用できる木材です。
辺材は淡白色、心材は淡赤褐色。乾燥はかなり早いが、ムラが出る場合がある。加工、接着は容易。耐朽性は小。
辺材は白色、心材は淡い黄褐色の地に黒褐色の縞があり、装飾的な価値が高い。木理はやや交錯し、肌目も粗く、リップルマークをもつ。重硬で強度が高いため、乾燥・加工性にやや難があるが、表面の仕上がりは極めて良好。耐朽性は大。
板目と柾目では木目の表情が全く異なり、はっきりとした木目がとてもきれいな木材です。
板目で製材すると笹杢が表れることがあります。
製材してすぐは黄土色をしており、乾燥すると真っ黒になります。
原木は入荷します。製材品は受注後約3~4か月で入荷します。
心材と辺材境目は不明瞭。
辺材は黄褐色。心材は褐色~紫褐色で、不規則な濃淡の縞を持つことが多い。木理は一般に通直だが、交錯したものは装飾的な価値が高い。肌目はやや粗く、美しい光沢をもつ。やや重硬で靱性は高いが、加工性はよく、特に表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度。
心材は黄褐色~赤褐色で、辺材は淡黄白色~黄色で、辺心材の境目は明瞭。木理は通直~やや交錯、肌目は緻密。重硬だが加工はしやすい。乾燥・接着性に難あり。耐朽性は大。海虫に対する抵抗性がある。
辺材は白色で心材は黄色で経年色が変わらない。乾燥するとふれてもかぶれない。
辺材は10~20cmで白色~黄白色。心材は薄茶色で辺心材の区別は明確。匂いはなく、加工性は良い。
全体に淡い黄褐色を呈しており、辺心材の境目は不明瞭である。木理は通直で、肌目も緻密。やや重硬で加工性に難はあるが、靱性が高く、板材はケヤキの代替材として用いられることが多い。耐朽性は中。
心辺材の差は明らかで辺材は白色~黄白色、心材は薄茶色~茶色で木目に沿った茶色い縞がある。
辺材は灰色で厚く10cm程ある。心材は桃褐色ないし赤色で、淡褐色の縞模様が年輪とは関係なく不規則に連続する。光沢があり縞も美しい。辺材に近い所にヤニだまりを有する。加工、塗装、接着、耐朽性ともに優れている。白蟻に対しても強い。曲げ、弾性にも強く、年月による変色も少ない。木理は交錯し肌目は粗。乾燥は遅いが容易。
心材と辺材の色の差は明らかで、心材は淡褐色で時に赤色を帯びることがある。辺材は白色である。肌目は粗で、木理は通直ないしやや交錯する。加工はやや難しい。曲木になる性質がある。耐朽性は木材によって変動がある。
辺心材の境目は明瞭で、辺材は黄白色、心材は暗褐色を呈している。木理は交錯し、肌目も粗いが、磨くと杢目がくっきりと現れ、光沢が増す。重硬なため加工性にやや難はあるが、靱性が高く、耐朽性も大きい。
心材は、桃色~淡赤色~赤褐色。木理は通直~交錯し、波状あるいは不規則になることもある。肌目はやや粗い。軽軟な木材だがシリカが含まれているので加工は難しい。耐朽性は小さい。
辺材は黄白色、心材は金褐色~茶褐色で黒褐色の縞を持つ。木理は交錯し、肌目もやや粗い。やや重硬で強度が高いため加工性にやや難があるが、接着性・表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度。
心材は灰赤褐色で辺材はやや淡色。
心材はマーブル模様があり美しい。乾燥はゆっくり時間をかけて行う事が大切。非常に硬い材質のわりに加工は容易。材にも油分が多く加工の際に手がべたつきます。
地中海沿岸に生息しているオリーブは木材用ではなく主にオリーブオイル採取用です。
マーブル模様の板目柄がとてもきれいな木材です。脂分を多く含んでいますので使い込むほど味わい深くなります。その反面ウレタン塗装は不向きで、板の接着加工にも注意が必要です。
カ行
辺材はやや桃色を帯びた白色、心材は淡赤褐色。木理が波状模様になっており、美しい”もく”を形作っている。
カナダからアメリカ北東部のハードメープルの原木の一部に波状のカーリー杢が現れます。
原木の辺材部分に現れるためメープルの中でも希少な木材で、主に装飾用に使用されます
カーリー杢のみを集めた製材品で入荷します。
心材は赤褐色で、辺材は黄白色。辺心材の境目は明瞭。乾燥加工は容易で、耐朽性は大きい。
辺心材の境は不明瞭で、木材の色は白色~淡紅褐色。肌目は緻密。木理は不規則なことが多い。やや重硬で、耐朽性は小。
心材と辺材の境は不明瞭。淡色で橙色を帯びている。木理はほぼ通直。肌目も精。重硬なため加工性にやや難があり、割れやすい。耐朽性は小。
カゴノキの名前は「鹿子の木」の意味で、樹皮が鹿のこどものまだら模様に似るところからついたものである。
辺材は緑色を帯びた黄白色、心材は褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理は直通、肌目も緻密。軽軟だが靱性が高いため反りにくく、加工性もよい。耐朽性は中程度。
辺材と心材の差は不明瞭で材の色は淡黄色~褐色。木理が交錯しており肌目はやや粗い。
加工性は比較的良いが、切削の際に毛羽立ちやすい。
耐朽性は低い。シリカを含むことがある。丸太によって比重が大きく異なる。
心材は淡紅褐色で辺材は黄白色で辺心材の境目は明瞭。早材と晩材の差が少ないため年輪は明らかではない。肌目は精。木質は均質で重硬で耐摩耗性があり平らな面をいつまでも保持できる。保存性・加工性は中。色の変化は無く、木理の乱れもなく仕上げは良。
辺材は桃色を帯びた淡い黄褐色、心材は淡い赤褐色~濃い赤褐色。木理はやや通直、肌目はやや粗く、樟脳に似た芳香をもつ。やや重厚で強度に優れるが、シリカを含む上、反りが生じやすく、表面も毛羽立ちやすいなど、乾燥・加工性に難がある。耐朽性は大。カプールとも呼ぶ。
全体に黄色~褐色を帯びた黄色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。肌目も緻密。特有の香気をもち、独特の光沢がある。やや重硬で強度は高いが加工性はよい。耐朽性は中程度。水湿・シロアリに対して非常に強い。
辺材は白色、心材は褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理は通直で、年輪がくっきり浮かび上がっている。肌目は粗。乾燥時に捩じれやすく、割れや狂いも出やすいので注意が必要。耐朽性は中。
心材は赤褐色から濃褐色、辺材は淡色で灰色を帯びている。辺心材の境目は明瞭。木理は交錯。肌目はやや粗いが、材面には光沢がでる。
一般に辺材は淡い黄白色、心材は赤褐色で、時に縞模様をもつ。木理は交錯、肌目も粗いため、仕上げ時に逆目が立ちやすく、塗装もやや難しい。材質はシタン【紫壇】に劣るが、耐朽性は大きい。
心材と辺材の差は不明瞭で色は黄白色~淡黄褐色。木理は通直で肌目は精。重硬~やや重硬と少し差がある。製材、加工、乾燥は容易だが耐朽性は高くない。材面が脂分あるような感じで滑りやすく、反りが出やすいので注意が必要。
心材と辺材の差は明らかで心材は桃褐色~赤褐色、辺材は淡黄白色だが乾燥すると灰色を帯びる。木理は一般に交錯し肌目は粗。製材や加工は容易だが時に表面が毛羽立つことがある。仕上り面は滑らかで、強度はあるが耐朽性はあまり高くない。以前はメランチの代用として合板用材にされていたが、現在では家具用材、造作用材として使用されている。
心材と辺材の差は不明瞭で心材は灰色から褐色で辺材は淡色。木理は交錯し、肌目はやや粗。中庸ないしやや重硬。
辺心材の境目は不明瞭なことが多いが、一般的に辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色~淡い赤色。
木理は通直、肌目は緻密で独特な香気と光沢を持っている。
弾力性・靱性に富み、狂いが少なくやや軽軟なので加工性もよい。耐朽性は大。
辺心材の境目は不明瞭で、全体にくすんだ白色~褐色を帯び、時に紫色を呈する。肌目はやや粗いが、磨くと美しい光沢が出る。国産材で最も軽軟なため加工性は極めて良好。収縮膨張が小さく狂いが少ない。また吸水性・透湿性も小さいため断熱性に優れる。耐朽性は中程度。
メープルの中でも材面に波状の杢があるもの。絹のような美しい光沢を持ち、高級家具や楽器の材料として使用される高級材。高級エレキギターのボディー部に使われているのは有名。バーズアイメープルと同様、希少な材である。
辺心材の境目は不明瞭だが、一般に心材は黄褐色~淡い褐色、時に部分的に紅色を呈する。木理は交錯し、肌目もやや粗く、特有の光沢と樟脳臭を有する。やや重硬なため加工性に難があり、乾燥時には狂いが出やすい。耐虫害性は大きいが、耐朽性は中程度。
全体的に黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。軽軟で耐朽性は低いが、加工は容易である。
辺材は淡い黄褐色で心材は暗褐色~濃赤褐色。明暗の縞がある。心辺材の境界は明瞭。やや重硬で耐朽性に優れている。加工はやや悪く、乾燥も困難ですが接着性は良好。装飾的価値が高い。幹や根に大きな瘤を作り、製材すると綺麗な瘤杢が表れる。
アメリカ西海岸に分布しているウォールナットです。
北米産のウォールナットに欧州産のウォールナットを接ぎ木した結果、お互いが拒絶反応を起こし独特の泡杢や瘤杢が表れます。
アメリカ産のウォールナットの中で最も希少価値が高い木材です。
辺材はやや褐色を帯びた灰白色、心材は淡い褐色を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ直通だが、肌目は粗い。やや重硬で弾力・反張力に富み、水潤に強いため耐朽性も大きい。乾燥性・加工性は中程度。
耐湿性に優れ古代から身近に使われてきた材です。
タンニンが含まれるために水に強く強度もあり、色あい、木目にも深みがあります。
辺材は灰白色、心材はくすんだ淡い褐色~黄褐色、時に淡い紫色を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理は交錯し、肌目もやや粗いが、独特の光沢をもつ。軽軟で加工性がよい上、割れや狂いが少なく、靱性も高い。耐朽性は小~中程度。
淡い黄白色で、心辺材の差は不明瞭。小さな死に節や脂壺があらわれることがある。木理は通直。肌目も緻密で美しい光沢をもつ。やや軽軟で、乾燥・加工が容易。保存性、耐朽性は低い。材質としてはヒメコマツに似ている。
全体に淡い橙褐色を帯びているが、心材の木理に黒色~黒褐色縞模様と孔雀目(光沢のある緻密な模様をもつもの)をクロガキと呼ぶ。木理はほぼ通直、肌目も精。重硬なため加工性にやや難があり割れやすい。耐朽性は小。
心材はやや黄色を帯びた、淡桃色~からなりの赤褐色を帯びたものまであり、辺材は黄白色で、赤松よりも辺材が多い。木理は粗。耐朽性は中。赤松より樹脂分が多く、均質で水中では耐久性がある。
辺材は淡い黄白色、心材は暗黄褐色で、時間の経過とともに濃暗褐色(飴色)に変化する。木理は交錯し、肌目も粗いが、独特の光沢をもつ。重硬なため加工性に難があるが、耐朽性は極めて大きい。
辺材は淡い黄褐色、心材は黄褐色~黄赤褐色を帯びており、辺心材の境目は明瞭。一般に木理は通直だが肌目は粗く、時に玉杢・如輪杢などの美しい木目を形成する。重硬で加工性はやや悪いが、強靭で狂いが少ない。耐朽性は大。
古くから日本家屋や社寺仏閣の建築材、家具材に使用されてきた日本を代表する木材です。
乾燥が済んだ木材は強靭で狂いが少なく耐久性にも優れます。
心材と辺材の区別は明瞭で心材は赤褐色、辺材は淡黄白色。木理は交錯しており、板目に細かい縞模様が出る。重硬な材で乾燥後は狂いが少なく、粘りがあり強度は強い材です。
心材は赤褐色から黄褐色で辺材は黄白色。辺心材の境目は明瞭。木理は通直ではっきりしている。時に板目にもめたような杢が出る材があり珍重される。肌目はやや粗で乾燥による割れや反りが出やすい反面、乾燥時は比較的安定。加工性は良好で削ると美しい光沢が見られる
心材は淡褐色で辺材は黄白色。木理は通直で木肌は粗い。加工性はよい。
心材は淡褐色、辺材は淡色。
中国南部の代表的造林樹種で、日本にも輸入されている。
辺材は淡い赤色、心材は濃い黒色~桃色の地に赤褐色の縞をもち、その色調により縞黒檀・青黒檀・斑入黒檀に大別される。材により幅があるが、一般に木理はほぼ通直。肌目も緻密で光沢を持つ。耐朽性は大。
辺材は淡黄白色で、心材は黄褐色。木理は通直で肌目はやや精。耐朽性は中程度。
辺材は灰白色~淡黄白色で心材はやや青みを帯びた淡黄褐色から淡褐色。全体に淡い色で、カンナで削った材面は緻密で光沢が出る。木理は通直で緻密材は軽軟で加工しやすい。
辺材は灰桃色、心材は桃褐色で木理は交錯しリボン杢が見られる。コシポと同様にサペリの代用として使われます。
辺材は白色で、心材は薄い褐色~淡褐色。木理は通直、肌目は粗い。一般的に機械加工できるが、しばしばあて材があり、切削すると材面が毛羽立つため仕上げに手間がかかることがあるが、接着性はよく、乾燥は容易、釘打ちしても割れにくい。耐朽性は小。
辺材は淡い黄褐色、心材は淡い灰褐色。辺心材の境目はやや不明瞭。木理はやや交錯~交錯し、肌目も粗い。重厚なため強靭で、強度も高い。切削や表面仕上げはやや困難。乾燥時に伸縮・反張しやすいので注意が必要。耐朽性は中。
心辺材の区別は認められず、ともに淡黄白色でやや緑色を帯びている。ホオノキに比べて早晩材の区別が明らかで、材質はホオノキによく似ているので代用として用いられる。木理はやや粗。ホオノキよりやや硬く、少し刃切れも悪い。
心材と辺材の差はやや明瞭で、心材は淡黄赤色~淡紅色。
赤松と比べると木材は均一で年輪ははっきりしない。木理は通直で肌目は精。
やや軽軟で材の狂いは少なく、切削加工は容易だが保存性は低い。
しばしばヤニが材面ににじみ出ることがある。
英名:Japanese White Pine
サ行
心材はバラ色、辺材は黄白色。心辺材の境界はやや明瞭で年輪は明瞭。木肌は粗でやや強硬。美しい材で品も良く人気があるが、量が少ない。
辺材は幅が狭く黄白色、心材は薄褐色~橙褐色、辺心材の境目は明瞭。木理は通直で、肌目は粗く、香気を有する。加工性、仕上げは良好。ただし割れが起こりがちなため乾燥には注意が必要。耐朽性は中程度~大。
北米からメキシコにかけての水湿地に自生している。辺材は白~黄白色、心材は淡赤褐色~淡黄褐色まで色調に幅がある。木理は通直で、肌目は精。水分が多く乾燥は遅いが、良好。加工は容易で耐朽性は高い。
辺材は淡色、心材は初め桃色で、時間の経過とともに赤褐色に変化する。木理は交錯し、肌目も粗いが、柾目面にリボン杢が現れ、針葉樹液の芳香を放つ。やや重硬で加工性に難があるが、表面の仕上がりは良好。乾燥時に反りが出やすいので注意したい。耐朽性は中程度。
辺心材ともに淡黄白色~白色で辺材と心材の境目は不明瞭。肌目は荒。切削その他の加工はすこぶる容易。肌目があらく仕上げ面もあまり良くない。変色、腐朽が入りやすく、また割れやすい。
心材と辺材の色の差はあまりなく、ほとんど白色で光沢がある。ときにやや黄色味を帯びる。木理は曲がることが多い。木材は緻密でやや重硬。弾力性がある。曲木になる性質があるが加工は難しい。耐朽性は低い。
心材は黄褐色、辺材は黄白色で辺心材の境目は明瞭。木理は通直で肌目も緻密。同属のヒノキのような芳香はないが、軽軟で加工性がよく、耐水性・耐湿性に優れる。耐朽性は大。
辺材は黄色を帯びた灰白色、心材は黄褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は交錯し、肌目は粗い。重硬だが加工性は比較的よい。耐朽性は小~中程度。
材色はヤマザクラよりも明るく、辺材は黄褐色、心材は赤褐色で、辺心材の境目はやや明瞭。木理は通直で、肌目も緻密。やや重硬なため加工性はあまりよくないが、狂いや割れが少ない。耐朽性は中程度。
心材と辺材の境は不明瞭で、白色~淡黄白色。古くなると部分的に黒ずむ。木理は通直で木肌はやや粗。乾燥・加工は容易だが保存性が大変低くカビによる変色が早く起こるので保存処理や早期の人工乾燥処理が必要。
心材は淡灰褐色~淡黄褐色を呈している。辺材は淡い黄白色で、辺心材の境目は明瞭。木理はやや交錯し、肌目も粗いが、時に美しい杢目を呈する。やや重硬で靱性が高いが加工性はよい。耐朽性は中程度。
辺心材ともに乳白色で自然な光沢があり、辺材と心材の境目は不明瞭。時間をかけゆっくり乾燥させた材は薄黄褐色に変化する。木理は通直で、肌目は精。乾燥は良好。耐朽性は小。
丸太は一見テレンタンに似ている。心材と辺材の区別は明瞭でなく、淡褐色から赤褐色で時には紫色を帯びる。木理はやや交錯し、肌目は精である。
心材の色は赤褐色、濃褐色、黒色などで、一般的にこれらが縞になって美しい模様を作ることが多い。辺材は淡黄白色。辺心材の境目は明瞭。肌目はやや粗く、木理は交錯。加工後の仕上がりは滑らかで光沢がある。
全体にほとんど白色で光沢があるが、ときにやや黄色を帯びる。辺心材の境目は不明瞭。耐朽性は小。
辺心材の境目は不明瞭で、辺材は淡い黄白色~淡い褐色、心材は淡い黄褐色~褐色を呈している。木理は通直で肌目も緻密。軽軟で乾燥・加工は容易だが割裂しやすいので注意したい。耐朽性は極めて小さい。
辺材は淡赤色を帯び、心材は黒色と淡赤色の帯が交互に配列して特徴的な縞をつくっている。木理は通直~やや交錯。肌目はやや精。
インドネシア産の木材で原産地の地名から「マカッサル・エボニー」と呼ばれます。
カキノキ科の超高級木材で、ツキ板(化粧用単板)用や仏壇用に少量が流通していますが、近年は原木、製材品ともにほとんど入荷していません。
全体的に淡橙褐色ないし淡桃褐色で、辺材と心材の境目は不明瞭。木理は一般的に通直で、肌目はやや緻密。加工性はよく、仕上がりも良好虫の害を受けにくい。耐朽性は小。
心材と辺材の差はほとんどない。木材の色は薄く灰色がかった淡褐色。虫害があると暗色の不規則な変色部分が出ることが多く、木材の色が薄いためよく目立ち、木材の価値を下げる。肌目は荒で重硬。加工は容易。乾燥は難しい。日本産材で普通利用される木材の中では最も重硬な材の1つ。
心辺材の区別は明らかではなく、黄白~淡黄褐色。肌目は精で、木理は通直なことが多い。狂いは少ないが、やや軽軟な木材で耐朽性・保存性は低い。
色は深緑~灰褐色。
木目がきれいで欅特有の匂いがあまりしない。
含水率が高く、乾燥に時間がかかる。
辺材は淡い黄白色、心材はくすんだ灰褐色で辺心材の境界は明瞭で年輪も明瞭。経年埋れ木だった為、乾燥は十分に必要で重要。
色は灰褐色で心辺材の境界は明瞭。経年埋れ木だった為、乾燥は十分に必要で重要。
数百年間、火山灰の中に埋もれていたニレには、石灰が混入した水が浸透し化学的に発色する。これを「神代ニレ」という。辺心材とも黒ずみ、脂気がなく枯淡の味わいをもつ。
辺材と心材の境目が明瞭で、辺材は白色、心材は淡い紅色~濃い赤褐色、ときに黒色と材色に幅がある。木理は通直、肌目はやや粗く、特有な香気を放つ。脂気が少ない上、軟らかく軽いので加工しやすい。耐朽性は中程度。
全体に白色を帯びているため、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直、肌目も緻密で美しい光沢をもつ。やや軽軟で収縮が小さいため、乾燥・加工が容易で表面の仕上がりも良好。保存性は低く、耐朽性も極めて小。
心材と辺材の色の差ははっきりしている。心材は淡褐色~濃赤褐色。半環孔材なので、熱帯材としては数少ない成長年輪のやや明らか。材面に金色の光沢があり、肌目は粗で木理は通直なことが多く、木材は軽軟~やや軽軟。加工は容易で接着もしやすい。腐朽や害虫に対する抵抗性が高い。乾燥は容易であまり狂いはない。芳香があり、その成分が葉巻に良い香りを与えると言われる。
辺材は白色、心材は間隔が狭く、淡い黄褐色の地に黒褐色の縞をなし、独特の光沢をもつ。木理はやや交錯し、肌目を粗く、リップルマークを有する。重硬なため加工性に難があり、乾燥が遅く、乾燥時にねじれがでやすいので注意が必要。耐朽性は中程度。
心材は黄色~赤褐色と色調に幅があり、時に緑色を帯びる。辺材は淡色で、辺心材の境目はやや明瞭。木理は交錯しているが、肌目は緻密~やや緻密。重硬で強度が高く、耐朽性は大。
全体に淡い灰黄色~淡い灰褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は交錯し、肌目も粗いが、板目面は光沢があり年輪紋様が美しい。やや軽軟で加工性がよく、仕上げ面に美しい杢目が現れる。耐朽性は小~中程度。
辺材は黄褐色、心材は淡い黄褐色で、辺心材の境目はやや不明瞭。木理はやや交錯~交錯し、肌目もやや粗~粗。やや重硬で強度も高いが、加工性は比較的よい。耐朽性は中程度。ケヤキの模擬材として使われることもある。
辺材は黄白色で、心材は赤~黒褐色などが入り混じり不規則な縞模様をつくっている。辺心材の境目は明瞭。材は、硬く、重い。
ハードメープルとは違い材質が軟らかい。辺材は灰白色。芯材は淡赤褐色~濃い赤褐色。辺心材の境目は不明瞭。木理は通直で、肌目は精で均一。耐朽性は小。
タ行
色合いは黄色~黄褐色、赤褐色系に分けられる。木理は通直なものからやや交錯するものがある。木肌は適度に粗く、重堅なものから軽軟なものまである。加工は容易。耐朽性は低い
辺材は淡い桃白色、心材はやや赤みを帯びた淡い黄褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理は通直、肌目も緻密で、光沢と独特の芳香をもつ。やや軽軟で乾燥・加工性もよい。強度は中程度だが、耐朽性は極めて大きい。
辺心材の境目は明瞭で、心材は灰褐色~濃灰褐色、濃色の縞を持つ。辺材は白色~黄褐色。木理は通直で、肌目はやや粗。
辺材は淡い黄褐色、心材は淡い褐色~赤褐色。木理は通直~交錯と幅が広く、肌目はやや粗い。特有の光沢を有し、時に柾目面にリボン杢が現れる。やや重硬で加工性にやや難があるが、表面の仕上がりは良好。乾燥時に反りや落ち込みが出やすい。耐朽性は中程度。
心材の色は、濃褐色ないし黒褐色であるが、それに加え淡色の細かい縞が多数規則的にあるため、濃淡の縞がはっきりした模様を形成している。辺材は白色ないし淡黄白色である。肌目はやや粗~粗で、木理は交錯する。加工や仕上がりも良い。耐朽性は大。
辺材は淡い黄褐色、心材は赤褐色で、辺心材の境目は明瞭。赤みの強いものをベニタブ、弱いものをシロタブと呼び、一般にベニタブが良材とされている。木理は交錯し肌目も粗いが、時にリボン杢などの木目を呈する。やや重硬で加工性に難がある。耐朽性は中程度。
辺材は淡い黄白色、心材は淡い灰褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直だが肌目は粗く、時に縮杢などのしい杢が現れる。重硬で靱性・弾力性に富んでいる。加工性・耐朽性は中程度。年輪の幅で重さ、硬さが異なる。年輪幅が広い方が比重が高く、重硬。加工性・耐朽性は中程度。
辺心材の区別はほとんどなく、黄白色~黄色を帯びた淡褐色。木理は美しい。センノキと似ているが、センノキと比べて硬く強靭で光沢がある。
辺材は黄白色、心材は金褐色~濃褐色で、しばしば濃色の縞模様をもつ。木理は交錯し、肌目も粗いが、光沢と香気を有する。重硬で強靭なため加工性にやや難があるが、収縮が小さく狂いも少ない。耐朽性は極めて大きく、白蟻にも強い。
家具、内装用の中でも最高級材の一つです。
脂分を多く含んでいるので耐久性にとても優れており、薄く製材しても反りがほとんど生じません。
製材してすぐは緑色をしており、乾燥すると黄褐色になります。
ミャンマー政府が輸出を認めた原木には木口に「☆」印の刻印が打たれています。
チークの苗木をインドネシアで植林された「ネシアチーク」はミャンマー産に比べ粗い木目で木材としての価値も下がります。
ミャンマー産チークは原木輸出禁止となりました。製材品のみ入荷します。
辺材は黄白色~桃色、心材は淡い赤褐色~濃い赤褐色で辺心材の区別は明瞭。木理は通直、肌目も緻密で、心材は美しい光沢をもつ。やや軽軟なため加工が容易で、表面の仕上がりも良好。乾燥時に狂いが出やすいので注意したい。耐朽性は中程度。
全体的に白っぽく、やや黄白色~淡黄褐色を帯びている。木理は通直で、肌目は緻密。やや重硬な木材だが、加工性は容易で、乾燥しても割れが出ない。
心材は黄褐色で辺材は淡白色。強い芳香があり、加工は容易。耐朽性は大で虫害にも強い。
辺心材の差は明瞭で、心材は緑色を帯びた黄褐色から灰褐色で、辺材は灰褐色。木理は通直ないしやや交錯。肌目はやや精。日本の朴【ほお】の木によく似た材面をしている。乾燥・加工は良好。
材は紫色を帯びた淡い褐色で、辺材はやや淡色。辺心材の境は不明瞭。肌目は粗いが、木理は通直で光沢をもつ。やや重硬で狂いやすい。耐朽性は小。乾燥は容易。針葉樹のなかではやや重硬な材。
辺材は区別なく紅褐色。硬く切削加工は困難である。乾燥は容易で、耐朽性は高い。磨くと光沢が出る。ツゲの代用として細工物に使用される。近年は備長炭の代用として高級な炭にも使用されている。
辺材は黄白色で心材は赤褐色。辺心材の差は明らか。心材には不規則な黒い縞模様が入る。重硬で粘りがあり曲げに強い。
心材は黄褐色で大気にさらされると赤褐色に変化する。重硬で、シロアリをよせつけないなど大朽性は大。
全体に淡い紅黄白色~淡い黄褐色で辺心材の境目は不明瞭。絹糸光沢を有し、板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)をもつ。肌目は緻密だが、木理はやや交錯。やや軽軟で加工性はよいが、狂いやすい。耐朽性は小。
全体的に黄褐色でやや緑色を帯びている。辺心材の境目は不明瞭。木理は通直で、肌目はやや精。硬くて粘りがあり強度に優れている。加工は容易。耐朽性は少。ラミン・アユースの代用品として使用される事もある。
心材は帯黄淡褐色で少なく、辺材は淡黄白色~紅淡黄白色で辺心材の境目はほぼ明瞭。木理やや粗。材質は重く、硬く、強い。曲げに非常に強い。生産量の極めて少ない良材。
心材は赤褐色~灰褐色で辺材はほぼ白色である。辺材は時間がたつと灰褐色に変色する。辺心材の境目は明瞭。肌目は粗で、木理は通直~交錯と幅がある。一般にやや軽軟で、乾燥・加工性はよいが、乾燥時に反りやすく、加工時に毛羽立ちやすいので注意が必要。耐朽性は小。セプターの代替材。
心材と辺材の差は不明瞭で、淡黄色~黄褐色でやや光沢がある。肌目はやや精~やや粗。木理は通直またはやや交錯している。
辺材は灰白色、心材は淡灰褐色で心辺材の境界はやや不明瞭。材質は軽軟で、耐朽性は低い。加工は容易だが、仕上がり面はケバ立つことが多い。無味無臭。マッチの軸木として大量に用いられた。
ナ行
辺材は淡い紅色を帯びた白色、心材はくすんだ淡い褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理は交錯、肌目も粗いが、柾目面に虎斑といわれる独特な紋様を呈する。伸張・反張しやすく、特に乾燥は注意が必要。重硬なため加工性もやや悪い。耐朽性は中程度。
心材は帯赤淡黄色、辺材は淡黄白色で、辺心材の境目は不明瞭。肌目は粗い。苦味のある木。
材は淡黄褐色で硬さは中庸で木肌は逆目が多く、あまり木材としては利用されない。樹皮は香料に使用される。
心材は桃色~赤色~赤褐色と材により幅があり、辺材は心材よりも淡色。木理はやや交錯、肌目は粗~やや緻密。やや重硬なため加工性は中程度だが、接着性・表面の仕上がりは良好。同種でもシリカを含むものと含まないものがあるので注意が必要。耐朽性は中程度。
心材は黄褐色~灰色で灰黒色~緑黒色の縞を持っている。木材はやや軽く、中庸の硬さをもつ。木理は交錯しており、肌目は粗い。耐朽性は特に高くない。
辺心材の境目は不明瞭。全体に淡い黄白色を呈す。軽軟な材で、木理は通直ないしやや交錯。肌目は粗。
青変菌の害を受けやすい。貯木の際に悪臭を発することがある。
辺材は褐灰白色、心材はくすんだ淡い黄褐色~淡い褐色で辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直だが,、肌目は粗い。やや重硬のため加工性にはやや難がある。狂いが出やすいが、靱性が高いので曲げ木に適している。耐朽性は小~中程度。
辺材は黄白色、心材は黄褐色で辺心材の境は明瞭。軽軟な材で加工性は良。表面の仕上がりはあまり良くなく割れが生じやすい。
心材は淡い茶褐色、辺材は黄白色で辺心材の境目は明瞭。木理は通直で木肌は粗。材の方さは中庸で加工は容易。
全体に白色~淡い黄褐色を帯びており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。肌目はやや粗~やや緻密で、サテン状の光沢をもつ。軽軟で乾燥が容易な上、加工性もよい。特に表面の仕上がりは良好。耐朽性は小。
ハ行
心材と辺材の区別は特に明らかではなく、心材は赤褐色、辺材は淡色である。やや重硬で、木理は通直ないしやや交錯する。肌目はやや精である。
メープル材のうち「鳥眼杢」と呼ばれる鳥の眼状の美しい杢目が現れたものをいう。メープル材はもともと材色が淡く、杢眼が際立っている上、時間の経過とともに全体があめ色に変色するので、色調の濃淡がより明瞭となる。
辺材は白色で淡い赤褐色の縞をもち、心材は淡い赤褐色。木理は通直、肌目も緻密で、絹糸状の光沢がある。重硬で加工性にやや難があるが、靱性が高く、衝撃にも強いので割れにくい。収縮が大きいので乾燥には十分な注意が必要。耐朽性は小~中程度。
心材は淡い灰褐色~灰紫色で時間がたつと赤褐色に変色する。辺材は黄白色で、淡い桃色を帯びた条をもつ。木理は通直~交錯、肌目も緻密~やや粗と材により幅があり、時にリボン杢が現れる。重硬なため加工性は悪いが、強度は高く、耐朽性も極めて大きい。
中南米からブラジル南部の熱帯地域に分布しています。
製材してすぐは、その名の通り天然の物とは思えないくらいの鮮やかな紫色をしており、長時間紫外線に当たると段々と濃い紫褐色に変化していきます。
派手な見た目ですが、耐久性や耐朽性に優れた材質です。入荷は数年に一度程度です。
辺材は薄い黄色、心材は濃赤色~紫色の色調の上に濃厚な桃茶色の縞が目立つ。杢目が紫檀に近くその代用材とされる。乾燥は遅く、切削も困難。
辺材は白色~淡い褐色、心材は淡い黄褐色~淡い褐色で辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。肌目も緻密で国産のシナノキに似ている。軽軟なため衝撃に弱いが乾燥性・加工性は良好で特に接着性に優れる。耐朽性は小。
心材は淡黄~黄色。辺材は灰白色で辺心材の区別は比較的明瞭。肌目は粗。木理はほぼ通直。
心材は薄い褐色、辺材は黄白色。木理は通直で肌目は粗い。比較的軟らかく加工性は良い。耐朽性は高い。
全体的に灰褐色~黄褐色を呈し、色合いがホワイトアッシュに似ている。木理は通直~交錯と幅があり、肌目は粗い。やや重硬で靱性・強度は高いが、加工性は比較的よく、特に接着性に優れる。耐朽性は小~中程度。
辺材は白色、心材は淡褐色から淡桃褐色で心辺材の境は明瞭。木肌は精で木理は通直。材面に光沢がある。
辺心材の境目は明瞭で辺材は淡い黄白色、心材は鮮やかな赤褐色を呈する。木理は交錯し、肌目は粗。耐朽性は大。
中国南部を中心に分布する松で、葉が15~20cmと長くなり、馬の尾に似ているため中国ではこの名がついている。松脂を採取するため計画的に植林されている。
辺心材の境界は明瞭。心材は暗黄色で辺材は黄白色。辺材の幅は狭い。次第に色が濃くなり黄褐色から茶褐色になる。木肌は緻密で粗。重硬で粘りがあり、耐朽性に優れているので虫にも強い。乾燥は困難でやや狂いやすい。加工はやや困難で割裂しやすい。
全体に白色~淡い黄褐色を帯びており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。肌目はやや粗~やや緻密。
心材と辺材の差は不明瞭。辺材は淡黄褐色、心材は灰褐色。肌目は精。やや重硬で加工は容易。耐朽性は中程度。加工面が毛羽立つことがあるので注意が必要。
一般的に辺材は淡赤褐色を帯びた白色で、心材は淡赤褐色。木理は通直で、肌目は緻密。やや重硬だが加工性はよく、乾燥は容易。耐朽性は小。
全体に淡い褐色を帯びており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直~交錯で、肌目が緻密で重硬ながら加工性は比較的よい。反面、変色や乾燥による狂いが出やすいので注意が必要。耐朽性は極めて小さい。
葉っぱがカエデ属の中では最も大きい30cm程にもなる。辺材は灰白色で心材は淡褐色から淡赤褐色。辺心材の境目は不明瞭。他のメープルに比べて赤身が強い。加工しやすく美しく仕上り、材面は絹のような光沢がある。ゆっくり乾燥し、狂いは少なく安定性は良好。
辺材はほぼ白色で幅が広く、心材は淡い褐色~褐色を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理は通直~交錯と材により幅があり、肌目は粗い。重硬なため、加工性にやや難があるが、靱性・強度が高く、衝撃に強い。乾燥は容易だが、収縮が大きいので注意が必要。耐朽性は中程度。
心材は、淡紅色で辺材はほとんど白色でこの白さのため神社建築に用いられる。木理は通直で、肌目は緻密。均質な材料が必要な材料に適している。仕上がると、美しい光沢があり、特有の芳香がある。心材の耐朽性が高く、水湿にも強い。
心材は淡い黄色で、辺心材の差は不明瞭。樹脂に殺菌性の強い精油成分を含み、特有な匂いを放つ。木理は通直、肌目は緻密。耐朽性は大きく、特に水湿性に優れる。
心材は黄赤~淡紅色。辺材は黄白色で、心辺材の区別はやや明瞭。年輪は幅狭く均一。木肌は赤松、黒松より緻密。生き節が表れることが多い。木理は通直。しばしば“やに”が材面ににじみ出ることがある。やや軽軟で狂いは少ない。切削加工性が容易で製品に狂いが出難い。
辺材は白色から赤色を帯び、辺材は濃黄金色で外気にさらせば暗黄金色またはオレンジ色に変わる。肌目は粗く、木理は交錯し柾目面には条紋または巻杢が現れる。非常に堅く、乾燥は遅い。耐朽性は大。
辺材は淡色、心材は赤褐色。木理が緻密でカリンの代替材とされている。材質は非常に硬く、強靭で耐朽性は極めて大きい。特に海中での耐朽性は抜群である。またシロアリにも強い。
心辺材の区別は明らかではなく、全体に淡い黄白色をしている。軽軟で強度は低い。木理は通直ないし、やや交錯する。肌目は粗いが表面の仕上がりは良好。加工や乾燥は容易。虫害や青変菌の害を受けやすく耐朽性は極めて低い。
材は芳香があり、軽軟で加工が容易。
辺心材とも健全な場合白色ないし淡桃色であるが、不斉円形の濃色の偽心材を持っている。この偽心材の部分は、菊の花の模様となることがある。肌目は精で、木理は一般的には通直である。やや重硬ながら加工性は比較的良い。耐朽性は極めて小さい。
辺材は淡色で心材は桃色~赤褐色を呈し、暗色の縞を持っており、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直で、肌目もほぼ緻密。重硬なため乾燥が遅く、乾燥時の狂いに注意。加工性にもやや難があるが、表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度だが、靱性が高く、シロアリに強い。
辺材は淡黄色、心材は褐色。
木理は通直で、肌目はやや粗。加工、乾燥は容易で仕上がりはよい。
辺材は白色~淡黄色、心材は淡褐色~淡赤褐色で柾目面に濃い赤色の帯をもつ。木理は通直もしくは交錯する。木肌は緻密で光沢があり、やや重強硬。乾燥は容易ですが、乾燥時に割れがやすい。加工は良好、塗装や接着性も良好。耐朽性は。
心材と辺材の境目は不明瞭。灰白色ないし、黄白色。木里はやや交錯。肌目もやや粗である。耐朽性は中~小。ラミンの代用材。
辺材は白色で幅が狭い。心材は赤褐色を呈し、製材後さらに褐色化が進む。肌目はやや粗いが、木理は通直で特有の香りがある。軽軟で程度はやや低いが、加工性がよく、表面の仕上がりも良好。耐朽性は大。
全体に桃色を帯びた白色~淡い黄白色で辺心材の境目は不明瞭。木理は直通、肌目も緻密で国産のツガと比べても遜色がない。やや軽軟で加工性はよいが、割れやすく、腐りやすいので注意したい。耐朽性は小。
辺材は白色~黄白色、心材は黄白色~淡い黄褐色で、辺心材の境目はやや不明瞭。国産のヒノキに似た強い芳香を持つ。木理は通直。肌目はやや緻密。やや軽軟で加工性がよく、仕上げ面には美しい光沢が現れる。強度が低いため衝撃に弱いので注意したい。耐朽性は大。
全体に淡い黄色~黄色で辺心材の境目は不明瞭。国産のヒバに似た独自の香気を持つ。木理は通直。肌目もやや緻密。やや軽軟なため加工が容易で、表面の仕上がり、接着性などに優れる。耐朽性が極めて大きく、特に水湿に強い。
建具や建築構造材によく使用され、木目が非常に小さく春目の収縮がないので狂いが少なく長年使用しての表面の凹凸も少ない木材です。
カンナの仕上がりがよく加工後は艶が出ます。
アメリカ産、カナダ産がありますが、カナダ産のものが上位です。
辺材は淡い黄白色~赤色を帯びた白色、心材は黄褐色~赤褐色。木理は通直、肌目はやや緻密~粗で樹脂成分が多い。強靱だが加工性は比較的よく、狂いも少ない。樹脂成分により塗装障害を起こしやすいので要注意。耐朽性は中程度。
心材は淡黄赤色~淡紅色で、辺材は淡黄白色。辺心材の境目は明瞭。木理は通直。肌目は精で、独特の芳香を持ち、時に美しい杢目が現れる。国産の桧より軽軟で、乾燥・加工が良好。耐朽性は大。
辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色~淡い赤褐色を帯びており、辺材の境目は明瞭。木理は通直、肌目も緻密だが、脂条が多い。やや軽軟で加工性がよく、狂いも少ないが、割れやすいので注意したい。耐朽性は小~中程度
辺材は黄色かかった白色で、心材は褐色で、しばしば灰色ないし黄色味を帯びる。多少濃いあざやかな縞をもつ。肌目は中ないし少し粗で、軽度の交錯木理をなす。保存性・耐朽性は良い。
心材は金褐色で部分的により、濃色な条が見られる。辺材は黄褐色。肌目は粗、木理は交錯している。
心材は桃色~赤色~赤褐色と材により幅があり、辺材は心材よりも淡白。木理はやや交錯、肌目は粗~やや緻密。やや重硬なため加工性は中程度だが、接着性・表面の仕上がりは良好。同種でもシリカを含むものと含まないものがあるので注意が必要。耐朽性は中程度。
辺材は灰淡色、心材は淡褐色で辺心材の境界は不明瞭。木理は通直で木肌は精。加工性は良好。
辺心材の境目は明瞭で、辺材は淡い灰白色、心材は製材時淡い灰緑色を呈しているが、時間の経過とともに黒ずみ、緑褐色~暗濃緑褐色に変色する。木理は通直、肌目も緻密。軽軟なため加工性がよく、狂いも少ない。耐朽性は中程度~大。
辺材は淡黄灰色から淡灰色で心材は黄褐色に濃いはっきりとした縞目が出ている。木肌はやや荒から精で加工性は良好で仕上りは光沢のある美しい木目が表れる。材質は収縮性がやや低く、硬さと重さは中庸。
樹高50m、枝下20mにもなる大高木で加工するとカバノキ科とフタバガキ科の中間のような材である。乾燥が難しく、乾燥時に小割れが入りやすいが、乾燥後は寸法が安定する。
センダン科でマホガニーの仲間であるが、色がピンク色をしているため、アフリカンチェリーとも呼ばれる。
辺心材の差は不明瞭。全体的に淡い紅黄色から緑色を帯びた黄色を呈す。木理は通直で肌目は緻密独特の光沢を有する。軽軟~やや重硬と比重に幅があるが、一般に乾燥・加工性はよく、特に表面の仕上がりが良好。耐朽性は小。
心材は淡褐色で辺材は黄白色。木理は通直で木肌は粗い。加工性はよい。瘤杢がある板は装飾的価値が高い。
心材は黄淡色、辺材は淡黄褐色で大気中に長期間さらされると、濃褐色になる。木理は通直ないし、浅く交錯し、肌目はやや精である。
木材は日本のカシ類によく似ている。心材と辺材の区別は特に明らかではなく、後者がやや淡色のことが多い。木材の色調は灰褐色、淡褐色、時には濃赤色を示す。木理は通直ないし交錯する。肌目はやや粗~粗である。別名=メンペニン
辺材はほぼ白色、心材は灰褐色~淡い黄褐色を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理は通直だが、肌目はやや粗い。重硬で靱性・強度が高く、衝撃に強い。また乾燥・加工性がよく、表面の仕上がりも良好。耐朽性は小。
辺材は黄白色、心材は淡褐色で心辺材の差は不明瞭。加工性はよいが耐朽性は低い。木目がウエンジに似ていることからホワイトウエンジと呼ばれている。
全体的に白色~淡い黄白色を帯びており、辺心材の境目は不明瞭。木理はほぼ通直。肌目も緻密で光沢を有する。耐朽性は小。
辺材は淡い白色~淡い黄白色、心材は淡い黄褐色~赤褐色で時に桃色を帯びており、辺心材の境目はほぼ明瞭。木理は通直。肌目は粗~やや粗で、柾目面に美しい杢(虎斑)が現れる。やや重硬だが加工性は比較的よく、着色性・塗装性も良好。耐朽性は中程度~大。
全体に白色~黄色を帯びた淡い褐色で、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直。肌目も緻密~やや緻密で、美しい光沢をもつ。軽軟なため乾燥・加工は容易。曲がりが少ない上表面の仕上がりも良好。耐朽性は小。
心辺材の境はあまりなく、淡灰褐色または淡褐色。メランチ同様の同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)をもっている。木肌は粗、木理は交錯している。適度な強度を持ち、加工性、仕上り良好で塗装による着色もしやすい。耐朽性、保存性は低い。
心材の色は淡褐クリーム色、辺材は淡黄白色で境界は不明瞭。木理は通直、肌目は粗、ヤニ気もある。乾燥は早く、割れや反りはほとんど出ない。加工性は良好、耐朽性は小。この木の製品は非常に小さな節が全面にばら撒かれた状態で、腐れなどの強度を損なう欠点が少ない金一な材質。
辺心材の差はなく黄白色。加工性に優れているが、加工の際に皮膚炎を起こすこともあるので注意が必要。耐朽性は低い。
辺材は白色~淡い黄色、心材は淡い桃褐色~暗褐色で金色の光沢をもち、時間の経過とともに濃い色に変化する。木理はほぼ通直だが、肌目はやや粗い。やや重硬だが加工性が良い上、狂いが少なく、耐朽性も大きい。
辺材は白色~淡い黄色、心材は黄色~淡い赤褐色~橙色で心材部分が極めて少ない。木理は通直、肌目は緻密~やや粗と材により幅がある。やや軽軟で加工性は比較的よいが、衝撃に弱い。耐朽性は小~中程度。
アメリカから西海岸に生育している木材です。
大径木で樹高も高く、他のパイン系に比べて『松ヤニ』が少ない性質です。
建築や梱包資材用に使用される事が多い木材ですが、節を生かした床材やカントリー調の家具用に使用されます。
製材品のみ輸入されています。
マ行
辺材は白色~淡い桃白色、心材は淡い赤褐色~褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直、肌目も緻密なためヤマザクラの代替材として使われることが多い。重硬で強靭だが、加工性は比較的よい。ただし耐朽性に劣るので注意が必要。
褐色を帯びた黄色~暗褐色で辺心材の境目は不明瞭。肌目は精で、木理は通直。針葉樹としてはやや重く、硬い。保存性が高く、白蟻に対しての抵抗性がある。また湿気にも強く、切削などの加工も特に難しくはない。耐朽性は大。
心材は桃色・桃褐色・赤褐色で、辺材は白色ないし淡桃色で辺心材の境目は明瞭。肌目は緻密~やや緻密。木理は一般的に通直ないし交錯している。木材には光沢がある。やや重硬~重硬で、シリカを含むため切削する刃物を早く鈍らせる。耐朽性は大。シロアリにも強い。
全体に白色~黄白色を呈しており、辺心材の境目は不明瞭。木理は交錯、肌目は精。材質は軽軟だが適度の強度はある。加工性に優れ、仕上りも美しい。虫害には弱い。
辺心材の境目は明瞭。しかし、心材の量が少なく、淡色の木材と考えられてしまう。心材の色は濃く、赤褐色を主として、種々の色が筋状に入り混じることが多い。木理は通直ないし浅く交錯している。肌目はやや粗。乾燥に際して、変色・腐朽などがおきやすい。加工は容易だが、木理が不規則なので、木目が剥げることがある。耐朽性は小。
心材は紫色を帯びた黄褐色、灰褐色など不均一。紫の縞を持つこともある。辺材は淡色。辺心材の境は明瞭。木理は通直で、肌目は緻密。加工は容易でよく仕上がり、塗装も問題はない。釘打ち、ネジ締めにも問題はなく、接着も良好。保存性はかなりある。白蟻に強い。
心辺材の差はほとんどなく、白~淡黄白色~淡褐白色。年輪はあまりはっきりとはしていない。木肌は精。木理は通直。やや重硬で加工性は容易。耐朽性は低い。乾燥がやや困難である。
辺材は黄白色、心材は赤褐色で辺心材の境目は明瞭。木理は通直、肌目は緻密。重硬のため加工性に劣るが、割れや狂いが少なく、靱性も大きい。耐朽性は小~中程度。「サクラ」の市場名で取引される。
心材は黄淡色、辺材は淡黄色で、芯辺材の区別は明らかではない。肌目はやや緻密で、耐朽性は中。
辺材は黄白色、心材は淡黄灰色で辺心材の差は明瞭。
英名:Indian soapberry
辺材は黄灰色で、濃色の心材とは明らかに区分される。
マカバに似た表情だが、赤身(心材)と白太(辺材)の縁がより明瞭で、鳥のメジロの目のように白身がはっきりしていることからこの名がある。白太には虫がつきやすい。
中国原産の木で、日本では戦後植林された。材は軽く、心材は淡黄~淡紅白色で辺材ははっきりしない。腐りやすい。
辺心材の境目は不明瞭で、全体に淡い黄色~黄褐色を呈している。木理は交錯し、肌目も粗い。乾燥は容易で、比較的加工もしやすいが、シリカを含むため鋸の刃などに悪影響を及ぼすので注意したい。耐朽性は小~中程度。
辺材と心材の境目はやや明瞭で、心材の色は黄褐色、辺材は淡赤色。木理は通直。加工は容易、塗装性も良好である。耐水性があるので建築材にも利用される。耐朽性は中程度。
全体に淡い黄色~淡い黄褐色の地に桃色の縞をもち、時間の経過とともに褐色に変化する。木理は交錯、肌目はやや粗い。やや重硬だが加工性は比較的よく、接着性、表面の仕上がりは良好。虫害に弱いので注意したい。耐朽性は小。
主にマレーシアとインドネシアとパプアニューギニアに分布している木材です。
メラピーと同じくシリカを含むために加工用の刃物をいためる場合があります。
硬くて重い性質で、滑りも良いので建築用敷居材などに使用されます。不定期に製材品と原木で入荷します。
心材と辺材の区別は明らかで、心材は褐色ないし金褐色で不規則な濃色の条が出ることが多い。辺材は淡黄白色である。木理は交錯し肌目はやや粗く、材面に油のような感じがある。湿った状態で鉄に触れると鉄を腐蝕し材面が黒く汚れるので乾燥した状態での使用が好ましい。重硬で耐朽性が高いので強さと耐朽性が必要な用途に適した木材。白蟻にも強い。防腐剤の注入は難しい。別名:クウイラ(Kwila)
心材と辺材の差は明瞭で、辺材は淡色~淡黄褐色、心材は桃褐色~赤褐色で材面には金色の光沢がある。木理は通直ないし交錯。この交錯木理により柾目面には縞状の木目やリップルマークが出る。肌目は粗。耐久性はやや高い。乾燥が早く、乾燥後の材は安定している。加工が容易だがシリカが含まれているので刃物を早く鈍らせる。
材により軽軟~重硬と異なりその材質により用途が異なり、軽軟な材は家具や造作などに、重硬な材は構造材や造船、器具などに使われる。
全体的に黄褐色でやや緑色を帯びている。辺心材の境目は不明瞭。木理は通直で、肌目はやや精。硬くて粘りがあり強度に優れている。加工は容易。耐朽性は少。ラミン・アユースの代用品として使用される事もある。
辺材は桃色を帯びた灰白色~灰褐色、心材は赤褐色~暗赤褐色で、時に濃淡に縞をもち、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直。肌目も緻密。重厚で強度も高いが、加工性は比較的よい。耐朽性は大。材質的に国産の真樺【まかば】・浅田【あさだ】と似ている。
心材、辺材ともに淡黄色で境界は不明瞭。乾燥は遅く、水分を含んだ材で加工は交錯木理の為困難だが仕上がりは良好。保存性は大、耐朽性は高い。
全体に灰白色を呈しており、辺心材の境目は不明瞭。木理は通直だが肌目はやや粗い。軽軟なため加工は容易だが、脂壺が現れるものがある。強度が低くやや狂いやすい。耐朽性は小。
心材は金褐色で、辺材は黄白色である。やや重硬で肌目は粗。木理は著しく交錯する。乾燥時に狂いが出やすい。耐朽性はかなり高く、白蟻に対しても強い。
ヤ行
鹿児島屋久島の天然林の稀少材。本来は樹齢1000年以上たったスギでなければ「屋久杉」とは云わず、樹齢が1000年に達していないものは「小杉」と呼ばれる。樹脂成分を多く含んでいる。心材は黄褐色~赤褐色。年輪が緻密。
心材は鮮やかな黄褐色、辺材は白色。木理は精、木口面に見る年輪には凹凸がある。
柳杉は日本の杉を中国に植林したもので、木目が日本の杉と似ている。加工性は良好で狂いも少ない。
心材はやや褐色を帯びた赤色。樹脂成分をやや多く含み、やや重硬で反りや狂いがでやすい。高知県の魚梁瀬地方の名がついた杉。別名「土佐杉」と呼ばれる。屋久杉・秋田杉とならんで、杉の天然木の名産地。
辺材は淡い黄褐色、心材は褐色で時に暗緑色の縞模様を呈しており、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直、肌目も緻密で光沢をもつ。やや重硬で反りや曲がりが少なく、加工性も良いが、割裂しやすいので注意が必要。耐朽性は中程度。
国内に広く分布しています。
乾燥期間は反りや割れが出ることがありますが、乾燥後の狂いは少なく加工性も良い木材です。
磨くと艶や光沢が出て強度や粘りにも優れています。
甘い香りがしますので燻製用スモークチップにも人気がある木材です。
心材と辺材の差は不明瞭で、淡黄白色~薄桃褐色で、木理は緻密で重硬。割裂しにくい。
心材は淡灰褐色で辺材はほぼ白色。材質は軽くて弱く、耐朽性は低い。マッチの軸木として最も賞用される。
辺材は白色、心材は淡褐色。木理は通直で、肌目はやや精。乾燥は容易で狂いねじれも少ない。
乳白色~淡褐色。木理は通直。乾燥は早く、狂いなども殆ど見られない。木口割れに注意が必要。加工は容易。
辺心材の境目は明瞭で、辺材は淡色。心材は黄褐色で、時間が経つにつれ暗色になる。木理は通直、肌目は粗。柾目面に虎斑が表れる重硬で強度も高い割に加工性は比較的良い。乾燥時に反りが出やすいので注意が必要。耐朽性は大。オウシュウナラとも呼ばれる。
辺材は桃色を帯びた乳白色で心材は桃色~淡い褐色。心材は時間の経過とともに赤褐色に変色する。辺心材の境目は明瞭。乾燥は早いが反りやねじれを生じやすい。乾燥後の安定性はあまり良いとは言えない。強度は中庸、木理は通直で加工は容易。耐朽性は中庸。辺材の部分が虫の害を受けやすい。
樹脂をやや多く含み、テレピン油がとれる。辺心材の境目は不明瞭で共に淡黄白色。軟材で扱いやすく建材として人気がある。木材の耐朽性は低い。
心材の色は淡桃黄白色で辺材の色は淡黄白色で心材と辺材の境は不明瞭。
縮み杢はカンナがけ時、杢が欠けることが多いので加工時は注意が必要である。
仕上りは良好で接着性が良く加工も容易。
硬さは中程度。耐朽性は低い。白い縮み杢があるものはバイオリンなどの弦楽器に使用され、有名なストラディバリウスにも使用されている。
流通名でホワイトシカモアとも呼ばれるが、アメリカンシカモアやサテンシカモアとは別の木材である。
心材は淡紅色から赤褐色。特に吉野杉は辺材と心材の境界がはっきりしている。材は軽軟で比較的狂いは少なく加工は容易。赤身は耐水性が高く、外壁材にも使用できます。
辺材は帯白灰色から帯緑灰色。時々帯黄色の縞を伴い、外気にさらせば暗色から淡灰褐色になる。心材はチョコレート褐色で少量である。木理は通直~やや交錯。、木肌は緻密。非常に堅くて重い。乾燥は難加工困難な材で、未乾燥の中に製材すべきで、一旦乾燥すれば、材は非常に堅くなる。
ラ行
心材は淡黄褐色で辺材は淡黄色。辺心材の区別は明瞭。肌目は緻密。やや杉に似た特有の芳香がある。耐朽性・保存性は良く、特に白蟻の害に強い。
国産のヒノキではなかなか揃いにくい細かな木目が多く含まれていることが特徴で、その杢の細かさは木曾桧【きそひのき】に匹敵する物もある。日本の桧の柱とも良く合い、和風高級物件などに使用。黄色味を帯びた色合いは和風のみならず和洋折衷のリビングなどにも使われている。また、日本の桧に比べ、油分が多く、水に強いため脱衣場などの水まわりにも適している。
心材の色は淡褐色で、辺材は黄白色。大きな節の部分は加工しにくいが、節の内部分は容易である。青変菌の害を受けやすいので、乾燥の際には注意が必要である。
心材は淡黄白色~淡桃褐色、辺材は淡白色。辺心材の境は不明瞭。木理は通直~やや交錯。肌目はやや粗く、大きな道管を持つ。耐朽性は極めて小さい。青変菌に侵されやすい。
心材と辺材の差は明瞭で、心材は灰褐色、黄褐色で時に黒い濃い色の帯が出る。肌目は粗く、木理は交錯し、その幅が広く特徴的である。乾燥は容易で加工や接着性が良好であるが、交錯木理のため材面が粗くなるので、サンダーをかけるときれいに仕上がる。
心材は耐朽性がややあるが、辺材は虫の害を受けやすい。
家具、キャビネット、建具、などに使用される。
辺材は黄白色、心材は桃色~桃褐色で、辺心材の境目は明瞭。材組織は均一で光沢に富むが、木理は交錯、肌目も粗く、大きな気孔が見られる。加工は容易だが、乾燥時に狂いが出やすい。耐朽性は中程度。
世界で最も重い木材。心材は木材としては珍しく濃緑褐色で、時にほとんど真っ黒になる。辺材は黄白色である。木理は著しく交錯する。肌目は非常に精で均一。加工に際しては、金属の加工機械が使われる。
辺心材の境目は不明瞭で全体的に淡黄白色。木材は軽軟で木理は通直。安定性や加工性は良好。耐朽性や強度は低い。マツ科独特の臭いや樹脂分は少ない。
辺心材の差は不明瞭で、全体的に赤みを帯びた暗褐色をしている。乾燥中に反りや割れが生じやすいが、乾燥後の材は安定している。
辺心材の境目は明瞭である。心材は桃色~濃赤褐色で大気にさらされると黒ずんでくる。辺材は淡色。木理は通直で、肌目はやや粗い。加工はしやすく、乾燥は難しくない。耐朽性は非常に高く、白蟻に抵抗性がある。セコイア、アカスギとも呼ばれる。
辺材は白色~淡い黄白色、心材は桃褐色~赤褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理は通直だが、肌目は粗い。やや重硬で強度が高く、衝撃に強い。加工性は比較的良いが、乾燥になると収縮が大きいため、乾燥時には割れや曲がりに注意が必要。耐朽性は小~中程度で、ホワイトオークに劣る。
辺材は大きく白色~淡桃色。心材は紅褐色で濃色の条がある場合が多い。木理は交錯し、肌目は密。乾燥が早く反りやねじれを生じる。収縮率は高く、狂いが出やすい。加工は容易。耐朽性は小さく、虫害も受けやすい。
辺材と心材の差は明瞭。
心材は淡桃色から赤褐色で材により薄赤系から暗赤系があり色の差が大きい。
光沢があり、柾目面にリボン杢が現れる。
乾燥・加工性が良く、接着性も良好できれいに仕上がる。
耐朽性は薄赤系は弱く、暗赤系は中程度。強度は薄赤系よりも暗赤系の方が強い。
材は褐色で、辺材は淡黄白色である。肌目は粗で、木理はほぼ通直である。早材~晩材にかけての移行は急で、年輪は明らかである。軸方向細胞間道があり、材面に”やに”が滲みでてくる。加工のしやすさは中程度だが、仕上がりはあまりよくない。乾燥は良好。耐朽性は中。
ロシア極東から北欧にかけて分布しています
節の大きさや入り方などによって等級が異なります。
節を生かした家具や床材などに使用されることが多い木材です。
近年では海外の製材品が日本に輸入されています。
材によって色に差があり、心材は淡い桃褐色〜濃い赤褐色。辺材は淡い黄色〜黄白色。辺心材の境目はやや明瞭。木理は交錯、肌目は粗。光沢があり、柾目面にリボン杢が現れる。耐朽性は中程度、乾燥、加工性がよく接着性も良好。
辺材は白色、心材は赤紫褐色~紫色を帯びた暗褐色を呈し、紅褐色~暗褐色の縞模様を持つ。木理は交錯し、肌目は粗いが、バラの様な香りと光沢を有する。重硬なため乾燥・加工性に難があるが、表面の仕上がりは良好。耐朽性は極めて大。