こんにちは、事務の松江です。
高田製材所では国産材、輸入材ともに多くの樹種を取り扱いしています。
その中に新たに仲間入りをした、4つの樹種を椅子用に厚み26mmに製材しました。
新しい木材だったので見たことも、聞いたこともない樹種でしたので、色々調べたり、ハンドルマンが製材した感想などを交えてご紹介いたします。
【キソケトン】
産地:パプアニューギニア
科 :センダン科
比重:0.56
用途:木工用材、引き出しの側面板など
特徴:心材と辺材の差は不明瞭で心材は灰色から褐色で辺材は淡色。木理は交錯し、肌目はやや粗。中庸ないしやや重硬。
製材をしたキソケトンは、製材した感じは、ペルポックに似たような材質で、色は肌色、材質は弱く。白太にピンホールがありますが、赤身は目通りが良くキレイな材でした。
芯節からの腐れが少々入っています。反りやすいので注意が必要です。
【ティーツリー】
学名:Melaleuca sp.
産地:オーストラリア
科 :フトモモ科
比重:0.72~0.80
用途:家具材など
特徴:辺材は黄白色で心材は赤褐色。辺心材の差は明らか。心材には不規則な黒い縞模様が入る。重硬で粘りがあり曲げに強い。
ティーツリーを製材した感じでは、ウエンジっぽく、製材したばかりの時は赤身の部分が赤黒く、乾くと少し薄くなりました。白太の一部にピンホールが少々あります。また、板全体に縮み杢、弊社ではニヤトー杢とも言いますが、それがびっしりと入っています。芯割れが少しあります。抱えるとずっしりとした重みが感じられます。
【ガロガロ】
学名:Mastixiodendron pachyclados.
産地:パプアニューギニア
科 :アカネ科
比重:0.66~0.86
用途:軽構造材、旋作用材など
特徴:心材と辺材の差は不明瞭で色は黄白色~淡黄褐色。木理は通直で肌目は精。重硬~やや重硬と少し差がある。製材、加工、乾燥は容易だが耐朽性は高くない。材面が脂分あるような感じで滑りやすく、反りが出やすいので注意が必要。
ガロガロは製材時、鋸に吸い付くようで、硬さや製材した感じではチークに近く、材面に脂分があるような感じで触ってみると滑らかなため、製材時も滑りやすく、反りやすい材でした。
色は淡黄白色で白太に一部ピンホールと芯部分に割れがありますが、赤身の部分は良材です。
【イエローハードウッド】
学名:Neonauclea hagenii
産地:パプアニューギニア
科 :アカネ科
比重:0.62~0.79
用途:重構造用材、梱包用材、脚物家具、床板など
特徴:挽いた直後は心辺材の差は明らかで辺材が淡黄色、心材は鮮やかな橙色だが、大気にさらして長時間経つと心辺材の差が不明瞭になり心材が淡い色味に変化する。木理は交錯し、肌目はやや精。やや重硬で加工や乾燥は良好だが時に割れを生ずるものがある。
イエローハードウッドは比重で見ると、今回製材をした4本のうち2番目に軽い木材ですが製材した感じでは、一番固く、胴割りをしてもすぐ反る木材でした。
白太が太く、イエローと名が付くのに製材したときに出た材面は朱色で???と頭に出てきたほどです。ですが柔らかな朱色はこちらもハードとの言う名に似合わないキレイな色味です。
特徴の記載にあるとおり、時間が経つと赤身が和らいでいるのが分かります。
これからも様々な木材を製材し、ブログや動画でご紹介します。
お見逃しなく!!
これまでの製材動画はこちらで見ることができます。>>https://mokuzaikan.com/about/movie/