こんにちは、営業の井上です。
第1弾の『スプルースを学ぶ』に引き続き、第2弾!『杉(スギ)を学ぶ』です。
今回は、障子やドア用に杉(スギ)を社長と一緒に検品!
杉(スギ)
日本を代表する“杉(スギ)”は私たちの生活の中で一番身近に感じられる木ではないでしょうか。
杉(スギ)は色や香り、加工性のよさや耐久性などに優れ、建築から建具まで幅広い用途で使用できる木材です。
高田製材所では、杉(スギ)の原木を仕入れ、製材をしております。
製材だけでなく、その材がどういう用途に適している材か見極めが必要です。
スプルース同様、建具材とし多く使用される杉(スギ)ですが、
目的にあった材を見分けられるよう、色、目通りや目合い、節、割れ、アテの状態を見ながら学びます。
一つ目に、『色』
1本1本丸太によって色の
・薄い色や濃い色・・・障子やドアに向きます。
・アクが出ている材・・・外部の建具に耐久性があります。
など違いがあります。
また、最近では古民家などでは使用されることもあるようです。
二つ目に、『目通りと目合い』
目合いは、目細、中目、目荒と分けられます。
障子は目の通りがまっすぐで目合いは目細の方が好まれます。
框や組子、骨など細かく使用するため、1寸1分~1寸2分(約34~36mm)の厚みに製材をします。
目荒の場合、主にドアや幅を広く使用する場所などに、1寸3分~1寸5分(約40~45mm)の厚みに製材をします。
比べてみましょう♪
三つ目に、『節、割れ、アテ』 など注意をしながら検品。
また、忘れてはいけないのが“葉節(ハブシ)”。杉(スギ)に多く入っており、
高田製材所がある大川市では、葉節(ハブシ)の入った杉(スギ)は障子用に好まれません。
ですが、昔は雨戸用などで使用する場合は葉節(ハブシ)が入っている方が強い!という聞いたことがあります。
最近では、源平で使用されることも多くなってきている杉(スギ)材!
白太の状態もしっかり検品します。
余談ですが、
“源平”という言葉は源氏と平氏の戦いで、源氏は白旗、平氏は赤旗を掲げて戦ったことから由来しているそうです。
お客様が求めている材料を見極め、ご提供できるようこれからも日々勉強してがんばります。
井上勇人