高田製材所の日常をお伝えいたします。

スプルースを学ぶ。

  新人営業マン 井上です。今まで、工場長として工場内作業を行う中でいろいろな材料を目で
  見て、肌で感じてきましたが、今年6月から営業に配属。早5ヵ月が過ぎ、知らないことがまだ
  まだあったんだと思う毎日です。
  そんな中、先輩営業マンとスプルースを検品しました。


スプルース 無垢材

先輩とスプルース検品中


  スプルースとは

  昭和30年代より、建具の障子やドア、建築内装用などに大量に使用されているスプルース。
  良質なスプルースはピアノやギターなど楽器にも使われています。高田製材所ではアラスカ
  のシトカ地方が主産地のシトカスプルースを主に仕入れています。シトカ地方のスプルースは
  木目が細かく、日本のトウヒやクロエゾマツに似ていて良質な木なのでアラスカヒノキとも呼ば
  れます。スプルースは直径2mを超すような大木に生育します。大木なので良質材がとれます
  が、その反面、欠点もあります。



  スプルースを検品しながら特徴を学ぶ

  今回、H28年8月に製材をしたスプルースを先輩営業マンとともに検品。
  チラ、ヤニ、目通り、アテ、スジアテという言葉をよく耳にします。なんとなく分かっている
  つもりでもそれがどのような特徴がなのかなんとなくではお客様へは伝わらない。

 


  【チラ】ってなに?

  楢(ナラ)の斑(ふ)のような木目がスプルースにも入っている。これがチラである。
  チラが入っている方が材質がおとなしく加工がしやすいが斑が入ることにより木目が切れ、
  塗装してもしなくても時間の経過とともに目立ってくるので、あんまり多いと敬遠されること
  がある。塗装を濃いめにつければほぼ問題がない。


楢(ナラ) 無垢材

楢(ナラ)の斑

スプルース 無垢材

スプルースの斑


  【ヤニ】ってなに?

  スプルースはマツ科なのでたまにヤニ(ベタベタした樹液)が出る。気温が上がるとヤニが
  出やすいが年数が経てば固まり、ヤニが出にくくなる。乾燥を十分にすることが必要になる。

 

  【目通り】ってなに?

  よく「目通りがいいね」と言います。目通りとは木目が真っ直ぐしているので曲りが少なく
  仕上りが美しいく建具に最適。反対に目が通っていない材は仕上げにくかったり、後で
  曲がってしまう可能性がある。


スプルース 無垢材

ヤニ

スプルース 無垢材

目通り

  【アテ】ってなに?

  年輪に沿ってスジのようになる“スジアテ”と年輪がはっきりしない“ベタアテ”がある。
  基本的には丸太の元の方にアテが入りやく、また丸太の片面に入りやすい特徴がある。
  アテは小割をすると曲がりやすいですが、幅広く使用する分には問題なく使用できます。
  アテの部分はアテがない所に比べて強度があるため、強度が必要な建築材などに向い
  ています。


スプルース 無垢材

アテ

スプルース 無垢材

スジアテ

  

  当社がある福岡県大川市には、古くからの建具屋さんが多く、建具材としてスプルースが
  良く使用されます。木も1本1本違うので、製材後、自分の目で特徴をしっかり見極める事
  が大切だと学びました。
  お客様へ、よりよい材料を提供できるよう、たくさん学んでいきたいと思います。

   井上 勇人