“杉(スギ)”が注目されています。
“杉(スギ)”が注目されていると感じるのは、近年の木材事情により、輸入木材のスプルースやバルサムなど建具や建築材の主力木材に代わる木材として、国産材の杉(スギ)の需要が高まっているのを実感しているからでしょうか。
2020年3月頃からコロナの影響を受け、木材価格が徐々に高くなり木材によってはここ2年で1.5~4倍になっています。
その背景には、テレワークなどにより田舎に移住しての新築、既存住宅の増築(書斎や仕事部屋)による木材の需要が高まっていることがあります。
日本ではほんの僅かなことですが、アメリカや中国ではアメリカ針葉樹(ベイスギ・ベイマツ・ベイツガ)をはじめアメリカ広葉樹がより多く使われています。
加えてコンテナ不足、燃料の高騰など様々な要因が重なりウッドショックという状況となっています。
今まで建具や建築材として需要が高かった木材は様々な理由で使用が難しくなってきました。
≪使用が難しくなった理由≫
◆スプルース・・・昔は、幅広い材が取れ歩留まり良く安価だったため使用しやすかったが、丸太の入荷が激減し、価格が2割程上がったため、高すぎて購入しにくい。
◆バルサム・・・丸太の径級が小さく、カスリや節が多いため建築内装材としては良いが、建具に向かない。
◆ベイヒバ・・・匂いの好き嫌いや製作の際につく手垢が後から出てくることがあるため加工中に注意が必要。
2000年代には国内での国産材使用率は26.6%でしたが、コロナの影響もあり2020年時点では41.8%まで増加しました。
その中で活躍しているのが日本人に馴染み深い“杉(スギ)”です。
杉(スギ)の利点
杉(スギ)は国産材で安定供給が可能で外材に比べ為替などに影響がないため価格が安定しており、家具や建具、枠材と幅広く使用することができる材です。
また、杉(スギ)は白太は経年で飴色になっていい感じに仕上がってくるため、その白太部分も使えて歩留まりがいい木材です。
今回、杉(スギ)を厚み36mm~45mmに製材しました。
杉(スギ)
この他にも製材品を多数在庫しています。
杉(スギ)は安定して丸太で入荷し、注文製材も承っております。
建具や枠材の木材を何にしようか悩んでいる方!
この機会に“杉(スギ)”を使用してみませんか?
他にも国産材を製材しました。