あ行
木材の内部の色が濃い部分。樹種によっては色で判別できないものもある。辺材に比べ耐朽性がある為、材として利用価値が高い。「心材」ともいう。
鋸(のこぎり)の身と切り口との摩擦抵抗を減らすため、鋸の歯を交互に左右に振り分けること。目振り、歯振りとも言う。
木材の欠陥の一つ。部分的に硬くなっていて、狂いが大きい。
比較的小さな円形の模様が散らばって現れる杢目。水中に浮き上がってくる泡粒に似ていることからこう呼ばれる。
蟻形に掘ったほぞ穴に桟を差し込んで厚板の反りを防止する技法。
裏桟の一種で吸付き桟とも言う。一枚板のテーブルの裏側によく用いられる。
製材後も樹幹の組織と緊密に結合している節。
丸太の中心からずれて挽くと、竹の子を縦に割ったような山形の杢目が現れる。これを板目という。
若木のときに何かにより樹皮が傷ついてめくれ上がるなどし、樹皮が木材の中に残っているもの。
「うづくり」で木材の表面を何度もこすって凹凸を付け年輪を浮かびあがらせる方法。バレン加工とも言う。
鶉の羽模様の杢。屋久杉などに現れる。
床材・縁側に使われる材。長手方向を実矧(さねはぎ)にした長尺の板。
薄く剥いだ木を繊維方向をそろえながら接着した材木。
木材の板目(いため)と柾目(まさめ)の中間的な木目のこと
オイル仕上げとも言う塗装方法。天然館乾性油に若干の樹脂や着色材等をいれ木材の表面に浸透させる方法。木材が本来持っている木味や艶を自然のままに活かす塗装法。
縁貼り。
熱処理をした帯鋼の片縁あるいは両縁に鋸刃をつけてエンドレスに接合したもの。帯鋸盤の二つを鋸車にかけて緊張力で引っ張り、鋸車に回転をあたえて挽き材を行うのに使用する。
表面割れともいう。木材の乾燥によって生じる割れの一種。乾燥途中に生じる引っ張り応力によって、繊維方向に生じる割れ。
か行
床の間や玄関など、床に段差があるとき高い方の床端に取り付ける化粧用の横木のこと。
主として和風建築の開口部の上に渡した横木。障子や襖などの引き戸を動かすための溝を掘り敷居と一対になっている。溝ないものは無目(むめ)鴨居、壁に取り付ける化粧材は付け鴨居と呼ぶ。
紫檀(したん)、黒檀(こくたん)、鉄刀木(たがやさん)、花梨(かりん)の総称。
杢目がはっきりと表れる。導管の分布が年輪に沿って環状に配列しているもの。
木材に含まれてる水分を一定の基準まで減少させることのより、寸法の狂いやひび割れ等を防止し強度を向上させる効果がある。
過密になる木々の一部を計画的に伐る作業を「間伐」と言い、その際伐採された木材のことを「間伐材」と言う。
木材の中に含まれる水分の割合。
木目が縮んでしわがよったように見える杢
材の色調、年輪、表面の精荒が独特な雰囲気をかもし出す持ち味のこと。
木裏(きうら):板目または追柾の板を伐採したときの隋側の面。
木表(きおもて):板目または追柾の板を伐採したときの樹皮側の面。
丸太から製材する過程の中でどのような部材をとるか決めること。
材の表面の質感。
塗装仕上げの一種。素地表面に開いた導管をはじめ全ての孔を目止剤や塗料でふさぎ、平滑な塗膜を厚く形成させる仕上げ。
断面がV字をした木片で、ホゾ組などの継ぎ目に打ち込んで接合部分のゆるみをなくすのに用い、こうした継手を楔締め、楔止めという。
人工乾燥材。
突板や木目印刷紙、合成樹脂シートなどを張った合板。オーバーレイ合板ともいう。なお突板を張った場合は天然化粧合板という。
日本国内で流通している輸入製材品。木材産出国で製材されたもの。
板材において赤味と白太が混ざり合ったもの。
丸太・杣角(そまかく)など製材品や合板などの木製品を製造する原料となる木材のこと。
広い葉を持つ樹木のこと。樹木を葉の形で分けた分類法。もう一方は針葉樹と呼ばれる。
木材の容積単位。
木材を繊維方向にちょっくに切った時の断面。
板の狭い方の側面。
木材の乾燥に伴って発生する割れ。木材の木口面が早く乾燥するために木口面に生じる放射方向の割れ。
親指の先で隠れるくらいの小さな節のあるもの。日本農林規格(JAS)に規定される木材の等級の1項目。「美観」を示す役物基準の格付け。
薄板(単板)を何枚か、木目が互いに直交しるように重ねて接着剤で張り合わせた板。一枚板に比べ割れにくく狂いが少ない。プライウッド。
さ行
笹の葉のような模様を描く杢。吉野杉や春日杉に現れるとされる。
導管の分布が無差別に散材している材。木目ははっきりしないが均質。
乾燥を効率的に行うために、ある間隔で小角材(桟木)を挟んで材を積み重ねたもの。
三面に柾目が出るように木取りした材。大径優良材からしか採れない高価な材。
横開きの襖、障子、引き戸のレールとなる横架材。
枯れた枝が幹に包まれてできたもの。節穴になることが多い
ごく小さな節があるもの。グレードでいうと上小と無節の間で、直径約10ミリ以下の節が一枚にほんの数個しか含まれていない材のこと。
一年中葉をつけている樹木。
魚の鱗のような模様の杢。
木材の樹皮に近い淡色の成長段階の未熟な部分。
中心部分に比べて柔らかで狂いは大きい。
小幅の木材を同じ背に方向に接着させながら一定の厚さに成形した板。無垢板としての欠点を除去し、狂いにくく、均質で長大な材を作ることができる。
樹木の年齢。
二酸化ケイ素のこと
木材を機械設備を使って短時間で乾燥させること。蒸気、燻煙、電気、真空、高周波などの手法がある。
木材の内部の色が濃い部分。樹種によっては色で判別できないものある。辺材に比べ耐久性があるため、材としての利用価値が高い。赤味ともいう。
樹芯を外した材。芯持ち材に比べて割れにくい。また大径木でないと芯去り材が取れないので高価である。
1本の小丸太から1本の角材を製材したもの。芯去り材に比べて割裂しやすい欠点があるので背割りで防ぐのが普通。
針のような葉を持つ。樹木の葉の形で分けた分類法。もう一方は広葉樹と呼ばれる。
樹木の中心(髄)から外側に向けて発生する割れ。放射線状に生じることが多い。
木材を製材したときの幹の先の方の切り口。
刃物または加工材を直線的に動かす事によって単板を作る機械。
両端を支持した棒状の材料を回転させ、これに刃物をあてて断面を円状に削って成形する加工法。
丸太、または芯持ち材の見付け面への亀裂を予防するために、背の部分に材の中心まで切り込みを行うこと。
年齢の成長が早かった春期の部分で成長時期の初期を表している。
室内に表出する床の間、天井、敷居、鴨居、長押など仕上用に用いられる材。
4面を粗く落としてあるが丸みのついた材。フリッチともいう。
縦つなぎのない、一枚ものの材料のこと。
た行
立木を伐採した後、枝払いをし、木の特徴に合わせ一定の寸法に切断して素材丸太にすること。
こうして切断された丸太を玉という。
樹木の瘤のようなところをスライスすると現れる。比較的大きな円心円形の模様。
屋根板を支えるために棟木から軒桁にかけて渡す構造材。軒など見えるところに用いる化粧垂木と、屋根の下地に打たれる野垂木がある。
部材を接合させるときに双方に穴をあけておきその中に挿入する木製の丸棒のこと。
ドイツから伝わった工法で生産効率がよく、ダボ組又はダボ接ぎという。
また棚の高さを調整するための棚受けのこともダボという。
木と木を接合させる際補強のためにうめ込む鼓形の木片。
杢目が縮んでしわがよったように見える杢。縮緬杢(ちりめんもく)、波状杢(はじょうもく)、カーリー杢ともいう。
小鳥の目のような小さな円形の斑点がたくさん散らばって現れる杢目。カエデ類に多くみられる。
北米から輸入された木造建築の立て方。部材として2インチ×4インチの角材が多く使われることからこう呼ばれる。
部材が2インチ×6インチの場合はツーバイシックスと呼ばれる。
スライス単板。
木材の乾燥法。製材後、屋外に桟をいれて木材を積み上げ、自然に木材を乾燥させる方法。
天然林に生えている樹木。
内壁を付ける際に床と水平方向に入れ下地材としてよく使われる部材のこと。
丸太の樹心を通して挽くこと。大径材や樹心に欠点を有するような材では、この木取り法を用いる。樹心割ともいう。
流通の中で用いられる見た目のランク。
節と丸みの度合いに応じて等級が付けられている。
特一等は正角のなかでも若干節はあるけど良質なものをいう。ちなみにその下が一等、二等と続く。
貯木場
風水害、山崩れ、土石流、噴火などで土中に埋まった材。
同じ丸太から取った板。
斑が大きく虎の毛のような模様に見えるもの。楢やオーク材に見られる斑紋で、シルバーグレイン(銀杢)ともいう。
な行
柾目面によく出ている節で、節が斜めから切断され細長い楕円形になっているもの。
アジアの南方地域(インド、インドシナ半島、インドネシア、マレーシア、フィリピンなど)から産出される木材の総称。
樹木の根元がふくれて瘤のようになったもの。板に製材すると玉杢や鶉杢のどの変わった杢目模様が出来る。
一年間で成長する部分のこと。
は行
床の仕上げで、壁と接する部分の納まりのために設ける化粧用の板。
休眠芽が局部的に発達した小さな生き節。材面には斑点となって表れることが多い。特徴的なものとしては鳥眼杢があげられる。
板の側面を接合させて作った幅の広い板。集成材は長さ方向もつなぎ合わせてあるが、矧ぎ板は長さ方向は一枚板となる。
丸太と観戦な製品の中間製品で最終製品になるためにかこうを要するもの。
成長期の後半に形成された半径方向の径が小さく壁の厚い細胞からなる部分。
木材の容積の重さを水と比較した数値。数値が小さいほど軽く、大きいほど重い。
一般的に比重が大きい木材ほど硬いといえる。
また、気管比重とは含水率15%の時の比重をいう。
木材が乾燥するときに発生する割れ。
主に乾燥初期に丸太などの表面に発生する。
木材を縦方向に継ぐ組手の一つで、指と指を組んだような形状のもの。
主に集成材の接合に使われ、機械での大量生産が可能。
合板や塗料などに含まれるホルムアルデヒド放散の等級で最も放散が少ない製品に表示される。
丸太を板材などに製材した際に残る枝が生え出た跡
本柄を開くように木材を半分に挽き割って接ぎ合わせて使うこと。(左右対称の木目となる。)
丸太の三方、または四方を粗挽きにして杣角にした状態のこと。
鉋や手押し鉋盤のこと。平らにすることを意味する。
木材の樹皮に近い淡色の成長段階の未熟な部分。中心部分(心材)に比べて柔らかで狂いは大きい。
牡丹の花弁のようにギザギザと波打つ模様が円形に広がる杢目です。
ホルマリン系の接着剤などを使用する建材や木質パネルから放散する揮発性の有機化合物。2003年の7月に改正された建築基準法で制限されるようになった。シックハウス症候群の原因とされている。
床板や壁板などをつなぎ合わせる方法。板と板とが接する箇所に一方を凹、片方を凸に加工したもの。
ま行
木材を煮沸かしたり、蒸したりして曲げながら、金型にはめて曲線部を作ること。
丸太の中心へ向かって挽いたときに表れる年輪が平行な木目のこと。板目と比べ、歩留まりが悪く高コストになるが反り、収縮などの狂いが少ない。
壁面と天井が納まる(接する)部分、つまり壁面の上端に取り付け部材。
杉の剥皮した丸太などを砂で磨いて水洗いしたもの。床柱などとして賞用される。
含水率が高く、乾燥処理を施していない木材。
合板のように張り合わせた板ではなく、正真正銘の一枚板のこと。
製材品の材面に節がないこと。
製品材でその材の表面に節がないもの。
貴重で価値の高い木材のこと。木質が優れていて、木理や色調などが美しく装飾的にも趣がある。
鋸目がつぶれて切れなくなったものをヤスリの刃で研いだり、槌でアサリを集成するなどして切れ味をよくすること。
木目の紋様で特に装飾価値が高い紋様のこと。
虎斑杢、鳥眼杢、縮杢、葡萄杢、如麟杢などがある。
原料の木材を大小のエレメント(構成要素)に分解し、再構成した材料のこと。製造されてエレメントは接着剤を用いて軸材料、面材料へと再構成される。
通常製材しただけのものは木質材料には分類されない。また異なる種類の木質材料を組み合わせたものも存在する。
通常木材の縦断面で肉眼的に認めることのできる、繊維方向の条線または年輪の線。
木材を製材したときの根本側の切り口。単に元ともいう。
木材を縦に使う場合は元口を下にする。
型削り、型押し用機械の総称。木工用機械としては面取り盤のこと。
や行
木から分泌される樹液。松系の木に多くみられる。
脂が木の木理に部分的に集まってしまった部分のこと。
縦つなぎジョイントのこと。
ウルトラバイオレット塗装紫外線を照射すると硬化する特殊な塗料。傷がつきにくい。
ら行
ニトロセルローズラッカーを塗った塗装。塗膜の厚さは薄いが乾燥が早く重ね塗りができる。木材家具の高級塗装として人気がある。
長さが一定せず不揃いのこと。
木材の小片を芯材に用い両面に合板を張った特殊合板のこと。ランバーコア合板は、狂いが生じにくく、ドア、間仕切り、家具の甲板などに用いられる。
板面に現れるさざ波の様な微細な模様。
木理が交錯している木材を柾目に挽いたとき表れる杢。光の反射具合により、順目と逆目が交互に縞模様になってみえるもの。