木材取扱樹種250種の無垢木材販売店 高田製材所

国産材についての考え方

森の写真

国産材の魅力を伝え、新たな価値を創造する

家を建てるなら、裏山の木を使うのがいい。
と昔から言われているように、その土地の気候で育った木を使うのは理にかなっているといえます。
しかし、国産材を使うことに全て優位性があるかといえば、適材適所、品質の安定、安定供給、価格など一概にそうとは言い切れないところもあります。

高田製材所では、国産材はもちろん世界各国の樹種を取り扱っているからこそ、国産材の魅力、新しい価値、使い道を提案できます。

国産材の現状

国土のおよそ3分の2を占める森林。
そのうちの約4割は人工林で、多くは戦後造林されたものです。
その人工林が利用期を迎え資源は増えていますが利用が進んでいない状況があります。
林業・木材産業の成長産業化を図るためには、国産材の需要の創出と、安定供給が重要であることが国の政策としても謳われています。

また、地球温暖化防止の観点からも、海外からの木材輸送は化石燃料(重油)を使い、船で運ばれてきますので、輸入量が大きいほど、輸送距離が長いほど、環境負荷も大きくなることから、国産材の活用が促進されています。
国の政策を受けて、国や自治体などの様々な取り組みにより、木材自給率の最低値18.8%を記録した平成14年度(2002年)から、令和2年(2020年)は41.8%となり、木材自給率は平成23年度(2011年)から10年連続で上昇しています。

※参考:「令和2年木材需給表」の公表について|林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/210930.html

国産材の展望


ヒノキの写真

周知が広がる国産材

国産材を積極的に活用する。この流れはとても良いことだと思います。

国が掲げている国産材の需要の創出、国産材を使いましょう。県産材を使いましょう。という流れを受けて、公共施設や民間の大型施設などで木材の産地を指定した建造物が作られることが増え、一般の方々への周知が広がっています。

品質、価格の課題

ただ、人工林の7割を占めているスギやヒノキの森林は管理できていないことが多く、品質が安定していないため高い値段がつきにくい傾向があります。裏返せば高く売ることができないため管理費用がかけられないという悪循環が起こっています。
では、高く売れればいいのかというと、住宅の価格に跳ね返るというジレンマもあります。

国産材活用の可能性

現在、国産材で流通している木材のほとんどがスギとヒノキです。広葉樹はほとんど使われていません。
しかし、ケヤキ、クスノキ、ヤマザクラ、クルミなど素晴らしい広葉樹がたくさんあります。

スギ

スギ

ヒノキ

ヒノキ

ケヤキ

ケヤキ

クスノキ

クスノキ

ヤマザクラ

ヤマザクラ

クルミ

クルミ

家具などに使われるウォールナットやホワイトオークなどをはじめとする輸入材は、品質・量ともに安定しており、価格もリーズナブルなので家具などに使われてきましたが、今後、輸出規制や伐採規制などで入手しづらくなってくると予想されます。また、現時点でも値上がりしています。

その点、国産の広葉樹、ケヤキ、クスノキ、ヤマザクラ、クルミなどは、数年前と価格がほぼ変わっていません。輸入材に比べて多少反りがあるとか、歩留まりが悪くても、今後、国産材を使うという選択肢、需要が増えていくと思います。

それぞれの立場で未来を考える


国産の広葉樹で新しい価値を創っていくためには、多少のリスクを負っても、豊かな暮らしや未来に繋がる可能性を信じて、それぞれの立場で意識を変え、取り組む姿勢が必要になると考えています。

国産材をストックし提案をする製材所

国産の原木を仕入れ、製材しストックし、これまで輸入材を使っていたものの代替案として、適切な国産材を条件に合わせ提案する製材所が必要です。

新しい価値を生み出す作り手の気概

施設や住宅建築、家具や雑貨などを作る側の、少し割高になるけれど、国産材を使って新しい価値を生み出していこう、提案していこうとする気概。

社会を変えていこうとする消費者の購買行動

消費者の、少し高いけれど、どうせなら国産材でできたものを選ぼう、暮らしに木を取り入れようという、木の利用を通じて持続可能な社会へ変えていこうとする購買行動。



サスティナブルな社会に向けた機運の高まりの中、循環を意識した価値観がスタンダードになり、結果、市場が広がり、環境や経済の善循環に繋がっていくことを期待しています。

高田製材所の役割


これまで主に輸入材を使っていた、施設・住宅などの建築、家具、建具、木工雑貨などにおいて、国産材の使い道を指南していくのが、私たちの役割だと考えています。

目的やご予算に応じて、適切な国産材の樹種や品質、新しいアイデアのご提案、輸入材との組み合わせや棲み分けなど、可能性を広げることに力を注ぎます。

国産材の品揃え


国産材の無垢一枚板の写真

国産材の品揃えは約100種。一枚板・無垢材ともに、地元、九州・福岡県産木材はもちろん、日本各地の木材を取り扱っており産地指定も承ります。トレーサビリティ証明書の発行をしておりますのでご安心ください。



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